特集・連載
近代美術館に永久収蔵される“語れる”デザイン文具3選
長~く使えるA級リビングモノ傑作選 日本は世界一の長寿国。平均寿命は延び、今や人生100年時代! 最も長~い時間を過ごすであろう“住”空間の見直しは不可避となりました。ってことで、永久に使いたくなるA級モノを積極果敢に取り込みましょ。 この記事は特集・連載「長~く使えるA級リビングモノ傑作選」#10です。
手っ取り早く生活を豊かにするには、優れたデザインを取り入れるが吉。狙い目はMoMAやスミソニアンなど権威ある美術館に永久収蔵されるブランド。創業100年超の老舗から新興まで、語れる傑作ブランドの文具をご紹介します。
華麗なる備品
Olivetti[オリベッティ]
LOGOS50
イタリアのスタジオ デ ルッキ社がデザインした電卓は、角度調整可能な大型液晶と波を思わせる曲線が特徴。最大99回の履歴保存が可能。W16.5×H3.5×D17.5㎝。4800円。(ノアックス)
美しい流線形が手に馴染む
Country:イタリア Since:1908年
オフィス機器といえば地味……。そんな常識を覆した伊の事務機器メーカー、オリベッティ。「実務的なオフィス機器にも美的な感性を」という理念のもと、デザイン性を取りれたタイプライターや世界初の電動式記録卓上計算機などを発表。
とくに1969年発売のタイプライター「バレンタイン」は、当時のオフィス機器には珍しい真っ赤なボディで話題を呼びました。製品やその広告はアートとしても称賛され、熱烈なコレクターも多いそう。


ボールペン史上初となる
ムーンウォーカー
Fisher Space Pen[フィッシャースペースペン]
アポロ11号50周年スペシャル・エディション
弾丸型ボールペンのキャップには、50周年を表す文字と月着陸船のイーグル号をイメージした鷲のシルエットが。5000円。(以上、ダイヤモンド)
本物の薬きょうを使用したペンも
薬きょうを使用したペン5000円。
Country:アメリカ Since:1948年
人類が初めて月面着陸した、あのロマンあふれる日から50年。その旅路をともにしたのがこの傑作ボールペンです。創設者は世界初のボールペン「レイノルズ」の開発に参画した、ポール・フィッシャー。
彼はリフィル内部に封入された窒素ガスの圧力を利用し、逆さでもインクが均一に流れ出るペンの開発に成功。つまり、宇宙空間でも筆記できるというわけ。その性能の高さから、現在はNASAや米軍、FBIなどでも正式に採用されています。
アポロ月面着陸船イーグル号
宇宙でもスイスイ書ける!
ニール・アームストロング
アメリカ出身の海軍飛行士。1969年に人類初の月面着陸を成し遂げたアポロ11号の船長で、人類で初めて月面に降り立った人物である。
ドイツ製にこだわる
メジャーメジャー マン
ワンタッチで伸びる♪
BMI[ビーエムアイ]
ポケットメジャーMeter 2m
内側のストッパーを押すと自動でメジャーが伸び、離すと固定される。長いものや高い位置を計測する際も曲がらないから計測しやすい。Φ7×H2.2cm。1800円。(リビング・モティーフ)
どこか愛嬌のある赤いボディが目印
Country:ドイツ Since:1950年頃
自動車製造が盛んな地には、必ずや優れた計測器メーカーが存在する。たとえば、BMWやアウディの本拠地であるドイツ・バイエルン州創業のBMI。メイド・イン・ドイツの精密かつ使い勝手に優れたメジャーは、世界中のエンジニアたちに愛用されています。
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。