マネロの宝刀ペリフェラル 2008年、バーゼル・ワールドでお披露目されたカール F. ブヘラ初の自社製ムーブメントは、時計界にセンセーションを巻き起こした。それが左上の写真、キャリバーCFB A1000である。すべてのブリッジを露わにした機構は手巻きムーブメントのように見えるが、実は自動巻き。ムーブメントの外周で回るペリフェラルローターを初めて実現したことで、話題を呼んだのだ。ローターとムーブメントのすき間が適切でなければ効率良く回らず、組み立ても難しい。にもかかわらずペリフェラルを選んだのは、ムーブ中央にスペースができ、機構の追加が容易だから。事実キャリバーCFB A1000は、モジュールの追加により多彩な機能が盛り込まれ、進化してきた。そして2016年カール F. ブヘラは、第二の自社製ムーブメント、キャリバーCFB A2000の開発に成功。むろんペリフェラルローターを用いた自動巻きだが、その設計は既存のCFB A1000とは別物だ。同じ年に発表された、その搭載モデルの名は、ズバリ「マネロ ペリフェラル」。ペリフェラルローターこそがアイデンティティであると、カール F. ブヘラは高らかに宣言した。
SG6ブランドの2019最新作33連発!! バーゼルワールド出展を取りやめたスウォッチ グループの傘下のうち、高級時計にカテゴライズされる6ブランドが5 月14~16日の間、「TIME TO MOVE」と名付けた独自の新作時計発表会をスイスで開催。各国から招待した約150名のメディア関係者に1日に2ブランドずつ、満を持してお披露目した新作モデルは、どれも例年以上の力作揃いだ。