元ネタ=’40sオフィサーよりグラマラス♡な名靴
日本人のアレンジ力が生み出した通ウケ名靴
米国海軍が’40年代に採用していたオフィサー(サービス)シューズは、ヴィンテージ市場でも人気の名靴。米国ミリタリーを代表する傑作靴ですが、今作が面白いのは単なる模倣に留まらず、ファッションデザイナーと東京の実力ある靴職人がタッグを組み、プラスαを生み出しているところ。
熟練職人が一足一足手作業で形に
例えば’40年代オフィサーのトウのぽってり感を巧みに出しつつ、某社のモディファイドラストの要素もミックスし、つま先を内振りにして“くびれ”を強調したり。はたまた通常2層のソールを3層にしてミリタリー感をUPしたり。
何より仏産ホースハイドレザーをシュリンクさせて表現したヴィンテージのようなシワ感がなんとも魅惑的でしょ? 元ネタの硬派なスタイルはリスペクトしつつも、元ネタより遥かにグラマラスに仕上げたセンスと技に脱帽です!
AUBERGE[オーベルジュ:東京]
シュヴァル
人気ドメブラ、スロウガンのデザイナー小林氏が2018年にスタートした新鋭。仏産ホースハイドを国内タンナーでなめし&シワ入れ加工して、デッドストックの’40年代製オフィサーのシワ感を再現するなど、随所に職人技が。5万9000円。(ホワイト/スロウガン)



くびれたラストも靴好きの萌えどころ
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。