特集・連載
うちわと扇子にも東西で違いがあるのをご存知ですか?
令和な今、改めて知りたい「関東 VS 関西」 もはや情報の差がなくなったインターネット社会。にも、かかわらず根強く残っているのが東西でのカルチャーの違いです。そこにはマジメな話や爆笑もんの理由だったりが隠されており……そこでオールジャンルをピックアップ! 令和の今、改めて知っておきましょう。 この記事は特集・連載「令和な今、改めて知りたい「関東 VS 関西」」#04です。
普段何気なく使っている道具。じつは当たり前に思っているいろんな道具が、東西で形や名前が違ったりします。これには文化や生活習慣が関わっていて……。なるほどTHE東西な、背景ある道具たちをみていきましょう。今回は日本の夏といえば……なうちわと扇子を比較。さぁ、あなたのお“家は”(うちわ笑)どっち!?
関東の「房州うちわ」&関西の「京うちわ」
(左・関東)「窓」が美しい房州うちわ/(右・関西)「差し柄」構造の京うちわ
房州うちわは持ち手が丸く、半円で格子模様が美しい「窓」が見所。うちわ面と柄が一本の竹で作られ、クラフト感が漂う。
南北朝時代からある京うちわは、うちわ面と柄を別に作り、あとから柄を差し込む「差し柄」構造が特徴だ。


扇子もセンスの違いが出ます
(左上・関東)江戸扇子/(右下・関西)京扇子
京都発祥の扇子は、江戸でも独自に発展。大きな違いは、京都扇子は特化した技を注ぐ分業制、江戸扇子は熟練の職人が一貫生産すること。
また京都は華美な図柄が目立つが、江戸は男性的で落ち着いたものが多い。扇骨の数も京が多く、江戸が少なくなっている。


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[ビギン2019年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。