1990年誕生。はじまりはオレだ!
G党なら知っとくべき“Gショック=お洒落”の真の功労者は誰か?
G-SHOCKのDW-5900-1JW
ショックです! いや正確に言うならこれは本当にSHOCK! というのも、Gについてはビギンでもこれまでず〜っとフィーチャーしてきたから、その歴史もタフネスぶりも知り尽くしてると思ってたんです。……が、今日の躍進の背景にこんな黒子が潜んでたなんてマジで知らなかった! だからのっけからSHOCKを受けてた次第。
始まりは’83年。初号機“5000”がデビューし、’87年にはその角型遺伝子を受け継いで“5600”が誕生します。
この名作は、今でこそGのアイコン的存在になってますが、当時日本ではまだGショック自体が鳴かず飛ばずの状態。まず米国でスマッシュヒットし、’90年代に日本で逆輸入される形で人気に火がついたと言われています。
で、その日本でのブレイク時に契機となったモデルとは、これまで漠然と5600系だろうと思われてました……が、じつはそれは大間違い! 何を隠そうこの“5900”こそ、その真の立役者だったんです!
1990年に海外限定で展開されるやいなやスマッシュヒットし、それを嗅ぎつけた原宿界隈の雑貨店などが、海外から5900を逆輸入して販売したところ、これが洒落者たちに大ウケ♪
それを受けたカシオ本体が、ようやく渋谷の限られた店舗で300本だけ正規販売したところ見事に完売し、再入荷⇄完売という流れを何度も繰り返すことに。
その結果、5900は正式に日本のラインナップに採用され、G自体がブレイクする呼び水になったんだそう。
まさに日本市場でGをファッションと結びつけた功労者。G党は言うまでもなく、最近とんとご無沙汰だったけど、またGとの歩みをはじめたいな〜、なんてアラフォーの定番モノ好きたちには、うってつけの復刻でしょう。
“G大ブレイク”までの歴史



ブラック×レッドの王道カラーもバッチリ継承
日本のファッションマーケットにGを根付かせた真の功労者が、1997年の廃番以来、20年以上の時を経て復刻! 角型と丸型の中間をいく“まんじゅう型”(©ビギン)や、黒×赤の王道カラー、元祖である3つ目フェイスなども忠実に再現されている。1万1000円。
(問)カシオ
☎ 03-5334-4869
https://g-shock.jp/
※表示価格は税抜き
写真/工藤 恒(アルフォース) 文/黒澤正人