セレクトショップ太鼓判の旬アクセサリー最終案内〈後編〉

「デザイナーのジェニファー・カーティスさんは、幼少の頃からナバホ族の著名アーティストである父トーマス・カーティス氏からジュエリー製作の手ほどきを受けていただけに、技術は折り紙付き。ナバホらしい力強いデザインと、男性アーティストにはない繊細さが見事に結実していると思います。立体感のある上品な仕上がりなので、バングルとリングで重ね着けしても華美になりすぎず、手元からさりげなく存在感を示してくれると思います」

「1970年代から製作をスタートし、現在も第一線で活躍するカルヴィン・マルチネス氏。すべてハンドメイドで伝統的なスタイルを貫き、インゴットシルバーで完成させるジュエリーはまさに一点モノ。古典的な作風で知られますが、こちらはコンテンポラリーさも感じられる、整ったスタンプワークが特徴です。単体で着けてもサマになるし、重ね着けしても楽しめる程よいボリューム感も◎。ネイティブアクセ初心者にもおすすめの一本です」

「ドノヴァン・キャドマン氏は、ナバホ族アーティストの中でも抜群のスタンプワークで魅せます。真面目な性格の氏がハンドメイドで生み出す作品は、買いやすい価格ながら妥協がありません。値上げもせず、こつこつとよいものを作り続けています。女性サイズでオーダーしているターコイズ入りのバングルは、石ものを着けたいけどごついものはちょっと、という方にぜひ。星柄で別注した一本は、いい意味でインディアンジュエリーっぽくない着けやすいデザイン。リングも繊細な意匠が光ります」

「ナバホ族出身のレイ・アダカイ氏は、型に銀を流し込んで作るキャストと、手作業で一点一点表面のテクスチャーを表現するハンマーワークのスペシャリストと言われています。氏の“匠”が感じられる高度な職人技が、インディアンジュエリーらしいデザインに凝縮されています。特に右のバングルは、裏面にも彫りを入れるダブルスタンプで、名作と呼び声も高い逸品。シーズンレスで使えるので、お守り的な存在として手元に着けるのもおすすめです！」

「ジプシーハンターという名で、アメリカ全土を駆け巡ってインディアンジュエリーを探し出すLA在住の女性がいるのですが、彼女が見つける本物のヴィンテージは非常に貴重なもの。フリーマンズ スポーティング クラブでは、特に普段出ない珍しいデザインや古い年代のものをピックアップしています。こちらのバングルは1920年代に作られたもので、時代を越えてきた風格が備わっています。値段は高いですが、それだけの価値がある逸品なのです」