使えば日常がマイルドに潤う英国ブランドの日用品・インテリア10選
ロイヤルワラントに象徴されるように、英国モノはクラシックかつ質実剛健な良品が揃っています。しかし、かのダーウィンを輩出してるだけあって、英国には“クラシック”と“進化”という矛盾を両立させた名門が多数。そんな新潮流を“マイルドワラント”と称し、今欲しい英国モノを発掘。じつは服や靴以上に、オシャレで実用的なモノが多いのが日用品やインテリア。まさに使えば日常がマイルドに潤う、モノ好きも必見の銘品がこちらです!
①ワードローブをケアしてこそダンディズムなり
hillbrush[ヒルブラシ]
クロスブラシ
ヒルブラシは1922年に創業した英国最大のブラシメーカー。ロイヤルワラントの紋章が物語るように、ブナの木のハンドルとしなやかなイノシシの毛を使ったブラシが代名詞で、帰宅後のスーツの手入れから、室内のインテリアやカーテンまで幅広く使える。高級感がありつつナチュラルな印象も、紳士の日用品に適任だ。205 × 40mm。3300円(ヒルブラシ)
クロスブラシは小ぶりなサイズも使いやすい
②ワラントモノで毎日、手をケアする
D.R.HARRIS[ディー・アール・ハリス]
ハンドクリーム
18世紀末に薬剤師と医師の兄弟が創業したロンドン最古の薬局発のブランド。現在も超一流店が軒を並べるセントジェームズ通りに店を構える。ココナッツオイルが肌を乾燥からガード。キューカンバーとローズの上品な香りもたまらない。ベタつかないのにしっとり感が長時間持続する。50ml。3600円(イー・エフ・インターナショナル)
③ジェームズ・ボンドも愛用した文武両道のペン
PARKER[パーカー]
ショッター
映画『ゴールデンアイ』で手榴弾に改造されたボールペン。そんなワイルドなニーズはいらないけど(笑)、「ジョッター」はボールペンのリフィルを形作った名文房具で、まるで万年筆のような品格がありながら、2750円と価格はいささか良心的。マイルドに手にする価値ある一品だ。(ニューウェルブランズ・ジャパン)
「007」の劇中では手りゅう弾として活躍
④世界最古のゴム手袋で働く手を労わる
Marigold[マリーゴールド]
ラテックス製グローブ
工業用ゴム手袋を、食器を洗うときに手肌をいたわる美容目的で初めて提案した。厚手のアウトドア用、ラテックスアレルギー対応の敏感肌用、漂白剤にも強いバス用、ずり落ちにくいキッチン用と、用途に特化したゴム手袋を次々に開発。左から、アウトドア用、バス・敏感肌・キッチン用各750円(マークスインターナショナル)
家庭用のゴム手袋は当時は画期的だった
⑤携帯できるようになった小さくて偉大なブラシ
MASON PEARSON[メイソンピアソン]
ポケットブリッスル ダーク・ルビー
北インド産イノシシ毛のブラシが髪の乾燥と静電気を防ぎ、中空のクッションパッドによって適度なマッサージ効果がある、世界最高峰のヘアブラシ。入門編なら定番よりひと回り小さいポケットブリッスルがオススメ。出張などにも携帯しやすく、1万円台で買えるのもメリットだ。17.2 × 5.1cm。1万7600円(オズ・インターナショナル)
パッドのクッションが効いて頭皮のマッサージ効果もある
⑥花をモダンに生けるマイルド剣山
Niwaki[ニワキ]
剣山セット
ニワキは、日本の園芸文化に惚れ込んだジェイク・ホブソン氏によるガーデニングブランド。こちらの剣山セットは、生け花用の剣山にもよく用いられる真鍮&鉛製。白と黒のモノトーンカラーがモダンな器やボウル、手始めのドライフラワーとも相性よく、ミニマルな生け花スタイルでも絵になる剣山だ。Φ31mm。4個セット3850円(ニワキ)
⑦水拭きを兼ね備えた一挙両得の名機
Dyson[ダイソン]
Dyson WashG1™
最近は水拭きできる掃除機が話題となっているけど、ココのウォッシュG1はさらに優秀。通常の掃除機がけと水拭き掃除が同時にでき、楽チンかつタイパも両得! しかも吸着した固形物のゴミと、水拭きで溜まった汚水が別々のタンクで分かれ、掃除後の処理もめっちゃ楽チンなのだ♪ W300 × H1140 × D225mm。8万4700円[オープン価格](ダイソン)
2つのウェットローラーで協力水拭き!
⑧傘を差さない英国紳士も華麗に雨風をいなす一本
[フルトン]
タイフーン
ところで、英国紳士は雨でも傘を差さない話が有名だが、暴風雨なら話は別。頼るのはフルトンの「タイフーン」だ。同ブランドでも質実剛健なモデルで、骨組みに最新鋭のポリカーボネートジョイントを装備。装いを邪魔せずハイスペックという、まさに紳士的な耐風傘だ。使用時:直径約115 × H90cm。8250円(フルトンオンラインショップ)
内側に最新技術の耐風ジョイントを装備
女王の透明傘でお馴染み英国王室御用達の老舗
⑨ヘリテージに名を刻むミニベロ最年長車
BROMPTON[ブロンプトン]
クラシックエディション
近年人気のミニベロ(折り畳み自転車)をお探しなら、ブロンプトンは避けて通れない存在。主なワケは工具なし20秒で組立可能。身長を問わず家族みんなで乗れて、現在もロンドン工場一貫生産で耐久性が段違いだから! こちら、ロンドンの街並みをイメージした50周年モデルもオススメ。31万9900円(ブロンプトン ジャパン)
屋内にも収納可。50thモデルのサドルはブルックス
⑩U-1万円で手に入る“英国のイームズ”
Robin Day[ロビン・デイ](ヒル社製)
ポリサイドチェア
1906年創業の英国家具老舗、ヒル社を代表するこちらは、英帝国勲章を持つ著名な家具デザイナー、ロビン・デイ氏によって生み出された一脚だ。生産コストを抑えることで、英国の公共施設などで多く採用された。W53 × H74.5 × D50.5〈SH44〉cm。ダークフレーム1万7000円。クロムフレーム2万5000円(パシフィックファニチャーサービス)
座面裏にはMADE IN BRITAIN
※表示価格は税込み
[ビギン2025年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。