Ｔシャツの中心で“Ｉ（＝己）”を叫ぶ!? メッセージＴは口ほどに物を言う
「目は口ほどに物を言う」なんて格言もありますが、Ｔシャツもしかり。とくにメッセージＴは個性や思考、生き様まで雄弁に物語る！
遊ぶために全力で仕事を終わらせる♪
ブルーナボインのデニム２万8000円（ブルーナボイン東京） その他はスタイリスト私物。
声高に言いづらい問題もＴシャツだったら堂々と！
自己表現や主義主張といった役割を担うメッセージＴシャツ。そのルーツは古く、1952年のアメリカ大統領選挙にまで遡ります。
共和党の候補者だったアイゼンハワーの支持者たちは、そのスローガンを刷り抜いたＴシャツを身にまとって応援し、彼を勝利へと導きました。
これを機にメッセージＴが広まったとされており、その後も社会情勢を映し出しながら歩んできた歴史を踏まえるなら、そうした問題提起が秘められた一枚こそがメッセージＴの本質であり、醍醐味とも言えます。
REMI RELIEF（レミ レリーフ）
「WORK IS OVER！ IF YOU WANT IT」のイラストは、名物夫婦の名言へのオマージュなのは言わずもがな。現代の社会問題を突いたような主張とゆる～いタッチが、絶妙にマッチしている。各7800円（ユナイト ナイン）
遊ぶときは仕事のことは考えな~い♪
モーシャンのショーツ１万4800円（フォーチュンチージャパン） その他はスタイリスト私物。
仕事が終ったら、Tシャツで遊びスイッチオン！
そして、現代においても社会問題はさまざまありますが、とりわけ身近な関心事である働き方改革もそのひとつ。
で、ある種、ビジネスウェアとは真逆の位置にあるＴシャツこそが、それを体現するにうってつけのアイテムだとビギンは考えます。
テキパキと業務を終わらせたら、仕事着からＴシャツに着替えて思いきり楽しむ♡ そんな意思表明を込めて選ぶのも、一興かと。
DOWN ON THE CORNER（ダウンオンザコーナー）
グレイトフルデッドのジェリー・ガルシアが口グセのように使っていたメッセージを胸に。とにかく楽しもう！な気持ちがストレートに伝わってくる。各5000円（ソーズカンパニー）
着るだけ〜で主張できる。口下手でもオーライ!!
Message T Collection
趣味嗜好や主義主張を代弁する、ウィットに富むデザインや深イイ一枚を招集。さぁ、Ｔシャツの中心で“Ｉ（＝己）”を叫ぼう！
自らの大好物を告げる華麗なる一枚
カレーが好きで好きで。そんな世に多く存在するカレーマニアにこそ着てほしい一枚は、ネペンテス 大阪での限定作。インパクトのあるスパイシーなネオンイエローに、インド人もビックリ!? 7000円（ネペンテス 大阪）
“ぼっち”だって寂しくないやい！
ブランドのコンセプトでもあるそのロゴを、どう解釈するかはアナタ次第。寂しがり屋の〝ぼっち〞さん、自由気ままなおひとり様、群れるのが嫌いな人……孤独に生きるすべての現代人へ捧げます。6800円（アローン）
カルチャーの聖地に首ったけなもので
ジーンズ誕生の地にして、フラワームーブメントの発信地であり、スケートボードのメッカでもあるなど、カルチャーの聖地として有名なサンフランシスコ。恋焦がれる人は多い。5800円（ハリウッド ランチ マーケット）
日本ならではのカタカナで応援！
ビームス ジャパン限定のコレクションから。“サムライオレンジコレクション”と冠して、ビームスがデザインしたJFA公認の一枚。サッカーW杯を盛り上げるのに◎だったでしょ？ 4000円（ビームス ジャパン）
口先だけの訴えでなくモノでもエコを体現
電気自動車の充電スタンドのマークが示すのは地球環境へのメッセージ。ボディもペットボトル＆ハギレ生地からのリサイクル素材で、大幅に節水して作られたエコなもの。4200円（パタゴニア日本支社カスタマーサービス）
片や逆風、片や追い風な最高のマリアージュ
愛煙家にとってはドンドン生きづらい世の中になっている一方で、コーヒーショップは日に日に増えるばかり。まぁ、それはさておき、何はなくともこの２つだけは！って読者も多いんじゃない？ 6000円（シック）
なんでやねん!!
カレッジＴと思いきや、よくよく見ると無言のツッコミを繰り出せるボケツッコミな一枚。「HIT HERE」と叩く位置が描かれていたり、品質タグの注意書きなど、ツッコミどころ満載。4000円（ジャーナル スタンダード 京都店）
梅雨やゲリラ豪雨に前向きになれそう
ボブ・マーリーの格言「雨を感じられる人間もいるし、ただ濡れるだけのヤツらもいる」を刺繍であしらった哲学的なタイポグラフィ。雨に限らず、日々のアクシデントや逆境にも通ずる名言を胸に。5800円（スノーピーク）
※表示価格は税抜き
［ビギン2018年８月号の記事を再構成］
写真／上野 敦（プルミエジュアン） 文／いくら直幸 秦 大輔 桐田政隆 黒澤正人 スタイリング／近藤有倫 ヘアメイク／HACHI（Bello）
