【シン・通勤カバン】大き目レザートートに流行の兆し。肩掛けできるオープンタイプが筆頭候補
そろそろ黒デイパに変わる通勤カバンを手に入れたい!
カバンとはファッションであり、道具でもある。とくれば、ビジネスに必要なアレやコレを携行するための通勤カバンはある意味でカバン界の王道である。日々の通勤において絶対に欠かせない、だからこそこだわりたい。そんな“通勤カバンのシン定番って何だろう? 首脳会談”の模様をお届けします。
通勤カバンのシン定番を審議
あーだこーだしたのはこの面々
(左から)ビームス プレス 知念俊太郎さん/帝人フロンティア マーケティング 中野 茂さん/スタイリスト 飯塚 俊さん/編集部 アンドウ
ビームス プレス 知念俊太郎さん
Fやプラスのプレスを担当するアラサー男子。柔らかい物腰と鋭い審美眼を兼ね備え、多方面から信頼と期待を集めているビームス プレスのカミセン(←古っ)。
帝人フロンティア マーケティング 中野 茂さん
「ソロテックス」「エコペット」の素材をドメステックブランドなどへ繋ぐ仕掛け人。30代、40代、50代とさまざまな通勤カバンのトレンド変遷を目撃してきた。
スタイリスト 飯塚 俊さん
ドレス&クロージングに強いスタイリスト武内氏に師事し、独立。ビギン他多くのメンズファッションの現場で辣腕を振るう。読者のニーズへのアンテナも高し。
編集部 アンドウ
仕事柄常にノートPCを持ち歩く必要のある、由緒正しい(!?)Z世代の会社員。通勤は私服。若輩者ながら司会進行的な役割を果たすべく参加します。押忍。
黒デイパの次に持つべき筆頭候補はコレだ!
アンドウ 先日、編集部のセンパイから「その黒デイパを持ち替えたら、もっと仕事が出来そうに見えるんじゃあ?」と指摘されまして……
飯塚 ちょいちょい、のっけから炎上しそうな発言、注意してくださいよ~。
アンドウ 自分じゃなくってセンパイの意見ですよ! 黒デイパが定番であることに何ら異論は無いですが、そろそろ大人っぽく見せられるカバンを持った方がメリットあるよ、という善意からのアドバイスだと信じています。
中野 年配者の立場から言わせていただくと、実際にそうだと思いますよ。実際に仕事出来るかはおいといて(笑)
アンドウ 中野さんもツッコミ厳し~。
知念 でも、実はそのセンパイ、けっこう鋭いと思います。今、ドレスシーンで大き目のレザートートを持つスタイルにトレンドの兆しがあるんですよ。
「横型デカトートの流行がビズにもハマるかも」
飯塚 あ、それ僕も小耳に挟みました。ビームスの中村ディレクターもおっしゃってましたよね。
知念 はい。それも開口部がオープンになる、フラップなしの、肩掛けできるタイプが多数。レザーは重厚になりかねないので、オープンな口のものが軽やかに見えていいのだと思います。
中野 化繊素材のデイパと違って、スタイル面でも素材の品格面からも確実に大人っぽく見せられますね。
飯塚 そうなってくるとこの4点はどれもシン定番候補です。例えば、より品を重視するならダニエル&ボブのようなソフトなシュリンクレザーかな。
中野 土屋鞄はスタイルにも控えめな個性があって、スーツ以外でもいろんなスタイルで持てそう。
アンドウ 満場一致しましたね。それなら自分もこの機会にトートー、大人の階段を登っちゃおっかな。な~んて。
一同 ……(多分そういうところでは)。
トートー大人の階段を登る
【縦型レザートート】で品格アップ!
(右上)[アニアリ]アルティザンレザートート/[土屋鞄]アトローワンハンドルトート(右下)/[ダニエル&ボブ]アルビゼ28 アルチェアコピアート(左上)/[フジタカ]エキストラ ソフト トートバッグ A4(左下)
aniary
aniary[アニアリ]
アルティザンレザートート
染料での3度染めを行うことで、艶と深みを持たせたアルティザンレザーを採用。ボディ下部には芯材を用い、ソフトな革ながら自立することができる。メイン開口部のジップが長めゆえ、縦型でも出し入れが容易だ。W30 × H35.5 × D10cm。4万6200円(プルーム)
「縦型 × レザーだと大人っぽく持てそう」
TSUCHIYA KABAN
TSUCHIYA KABAN[土屋鞄]
アトローワンハンドルトート
一枚革の存在感を放つグレイススムースレザーは、革に振動を加えて柔らかくするバイブレーション加工と、透明感のある艶を出すアイロン加工の賜物。ハンドルの長さを調整でき、手持ちにも肩掛けにも対応。W29 × H40 × D14cm。16万5000円(土屋鞄製造所)
「色気、風格と無骨さのバランスが極上」
Daniel&Bob
Daniel&Bob[ダニエル&ボブ]
アルビゼ28 アルチェアコピアート
A4サイズの縦型トート。しっとりと傷が付きにくい定番シュリンクレザー・アルチェに、裏地としてスウェードを張り合わせた素材アルチェアコピアートを採用。内外ツートーンで魅せるうえ、荷物の視認性も高い。W28 × H35 × D8xm。8万5800円(八木通商)
「傷が目立たないと大人気の品格レザーです」
FUJITAKA
FUJITAKA[フジタカ]
エキストラ ソフト トートバッグ A4
食品副産物である革を有効活用し、環境にも人にもやさしいオリジナルオイルレザーを開発。トレーサビリティ・エコ・SDGsを実現した使い勝手のいいA4サイズのトートバッグは、PCポケットも装備。W34 × H33 × D10cm。7万3700円(フジタカトーキョー)
「正直よく知りませんでしたが実直なカバンで好感度◎」
※表示価格は税込み
[ビギン2025年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。