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車中泊しながら“足るを知る”。社会解題の認知を目指して改造したスバル・サンバー

乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。

今回カーライフを紹介してくれる方は…

菅原勁太さん_スバルサンバー

 
[DRIVER]COEXIST 代表 菅原勁太さん
米国留学を機に環境活動を始める。会社員を経て、自分が目指す世の中に向けて起業。現在は日本一周しながら、環境課題の認知に励む。
 
[CAR]スバル サンバー
日本一周しながら出店できるようDIY。環境活動の象徴として、また出身地への恩返しも込めて東京・檜原村の間伐材を使用した。

車での生活を経て改めて“足るを知る”

菅原勁太さん_スバルサンバー

環境や社会課題を多くの人に知ってもらい、一人ひとりの行動変容につなげたい。社会課題に対して熱い想いをもつ社長や職人から直接話を聞き、本当によいと思ったモノとその想いを全国のお客様に届けたい。それが、僕が日本を一周している理由です。

お店を営業しながら全国を周れるよう、サンバーを改造。居住・店舗空間に東京チェンソーズから購入した東京・檜原村の間伐材を使用したのは、日本が抱える林業の課題を知ってもらいたい狙いがあるのと、社会課題の認知を目的とした旅のシンボルでもあります。

はじめは単なる寝床だったのに、数ヶ月間過ごしていると家にはない個室感というか、この狭い空間が妙に居心地がよくなって。今では本を読んで考え事をしたり、日記を書いたり、自分と対話する大事な時間を過ごせています。

また商品の在庫を積んでいて限られたスペースで日々生活しているため、以前に増して無駄なモノを買わない意識が高まりました。そういう意味では、運転中や営業中の肌寒いときに欠かせないトニトのブランケットは、買って正解!

大阪の東谷商店が回収した廃棄衣料の中からセーターをアップサイクルしていて、セーターを同じ色味ごとに分けて反毛、再度紡績したリサイクルウールを使用。厚手に織られた天然ウールの柔らかい肌触りや、元々の色味をそのまま生かしたデザイン性や独特の風合いがよく、長く大事に使いたいと思わせてくれる魅力があります。

いまは41都府県の旅を終えて一旦休息中ですが、4月から旅を再開予定。新しい出会いを楽しみに、次は東北や北海道を車中泊で巡ろうと思います。

[detail]

サーフボードの収納旅先で楽しめるようサーフボードの収納も

メッセージ車内の壁一面には出会った人からのメッセージが!

キーホルダー商品陳列スペース。こちらは海のゴミで作られたキーホルダー

[item]リサイクルウールで心も体も温まる

トニト_HUG BLANKET

TONITO[トニト]
HUG BLANKET

大阪の東谷商店が廃棄されたセーターをアップサイクル。運転中や出店時の肌寒いときに重宝しているというリサイクルウールのブランケットは、菅原さんにとって体だけでなく心も温かくなる、そんな一枚だ。W75 × H130cm。各6820円(TONITO)

[place]山口県・下関

山口県・下関

「山口・下関で出店した<リンネ エシカルマーケット>のオーナーとサーフィン。最高の時間でした。川棚温泉街のぴーすふる青竜泉もおすすめです」
 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2025年5月号の表紙

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