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今日から始める美味しい暮らし[ベジカジライフ]

「Takao Mountain Book(タカオマウンテンブック)」のどんな用途にもハマる万能ヒップバッグ

「ビジカジ」に始まり、あらゆる分野でカジュアル化が加速する昨今。次のジャンルは? と問われれば、それはズバリ、ガーデニングである! ベジタブル × カジュアル、名付けて「ベジカジ」。週末農家・坂下史郎さんが徒然なるままに書き連ねる、ちょっぴり土臭くて小粋なファッション放談。

タカオマウンテンブックのヒップバッグ

週末農家・坂下史郎のベジカジライフ
タカオマウンテンブックのヒップバッグ

最近、山梨での暮らしの足として活用するために、中古の軽トラを買った。最近幅がどんどん大きくなっているSUVなどに比べ、細い山道のもう一歩先まで行けるコンパクトさと走破性は、こと山暮らしにおいてどんな車よりも重宝する。もちろんカラーはホワイト! 野菜なんかの彩りが映えるから!……とまあ、そんな軽トラ自慢を冒頭でしてしまったが、さて本題の野菜の紹介を始めたい。

今、庭の畑は閑散期なのだが、水菜を少しだけ栽培している。白菜と同様に鍋料理や、冬のサラダにもってこいの野菜だ。京都が発祥らしく、またの名を「京菜」という京野菜の一つで、見た目がなんとなく似ているルッコラのような野菜と比べると、和風美人というイメージがピッタリだ。

収穫もほっそりしてややギザギザした葉が次から次へと中心から生えてくるので外側から収穫して食べている。収穫したそばからどんどん葉が出てくるので、一株でも十分に冬の腹を満たしてくれるところも経済的でとても良い。

水菜みずみずしく、シャキッとしてクセもなく、いつもたくさん食べて野菜補給している。

そして今回一緒にご紹介するのが、ハイカー系バックパックをメインに展開するブランド「TAKAO MOUNTAIN BOOK(タカオマウンテンブック)」のヒップバッグだ。山登りには当然、バックパック(リュック)にモノを詰め込んで登るのが一般のイメージだろうが、日帰りの近距離登山や自転車に乗る時など、そんなに荷物が必要ない時には、こういったシンプルな構造のヒップバッグが重宝する。

ハイカーの使い勝手などを何度もフィールドテストを行い開発された必要最低限のディテールだが、それで全てが事足りてしまうという不思議な魅力を持ったヒップバッグだ。

私は、このヒップバッグをどういう時に使用するかというと、思い立って昼ごはんを山に登って食べたい! と思った時、これにドライフードと液体燃料、バーナーなどをサッと詰めて山に向かう。サイドのポケットには飲み物と食べる時に使う水を入れていく。

バンジーコード外側についたバンジーコードには、例えば暑い日の山の上でサンダルを履きたい時にサッと挟んで持っていったりする。

作りがシンプルなだけに、無造作に色々と詰め込んでもしっかりと受け入れてくれるような懐の深さを感じてしまう。山から降りてきてちょっと庭仕事を、と思ったら、ハサミや作業用のグローブを詰め替える。

昔はたとえ使わなくても色々な機能がたくさんあって、やや高価なものがかっこいいと思っていたが、今は必要最低限の機能で、無駄なものが極力削ぎ落されたミニマルなモノに魅力を感じる。このヒップバッグは、そんな今の自分の気分を反映している“足るを知る”ヒップバッグなのだ。あっ、軽トラもそうだった。

タカオマウンテンブックのヒップバッグ

旧知の友人であり、夫婦でデザイン、パターン、縫製まで全てハンドメイドで作るブランド。素材にはダイニーマ®のDCF(ダイニーマコンポジットファブリックの略)が採用され、堅牢さと軽さを兼ね備えている。W26 × H15 × D10cm。1万9800円(Takaomountainbook)

ガーデニングバッグに変身こんな風に、土いじりのギアを詰め込めばたちまちガーデニングバッグに変身。

今月のひと皿
水菜とツナ、塩昆布のパスタ

パスタ

水菜を3〜4cmくらいのざく切りにし、ツナ缶、塩昆布にレモンオイルをかけて混ぜ合わせて、茹で上がったパスタとあえるだけであっという間に完成する簡単レシピ。仕上げにニンニクを足してもよし、敢えて冷やしてパスタサラダっぽく食べても美味しい。

水菜(BRASSICA RAPA L.VAR.NIPPOSINICA)
●アブラナ科アブラナ属 ●全長:15〜50cm ●生態:越年草 ●原産地:日本

水菜

[一口メモ]「京の伝統野菜」37種に選ばれており、カリウム、カルシウム、鉄、葉酸、ビタミンCも豊富。

坂下史郎

坂下史郎

さかしたしろう/1970年生まれ。セレクトショップや著名ブランドのMD職を経て独立。2015年から都内と山梨・塩山での二拠点生活を始め、以来毎週末の山暮らしがルーティンに。一方でデザイナーとしての顔も持ち、自身が手掛けるブランドである「221VILLAGE(221ヴィレッジ)」と「迷迭香(マンネンロウ)」には、その趣向を反映させた街⇄山で活躍する機能服が揃う。

連載[週末農家・坂下史郎のベジカジライフ]
公式アカウントでも発信中!

https://www.instagram.com/vegicasual_begin/

 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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