最高のセカンド・ラブ
愛犬が文字盤にチラリ。ウールリッチ・鈴さんが「スウォッチ × ハケットロンドン」コラボ時計への偏愛を語る
【サブ使いでも“愛”はファーストクラス!】
どちらも優劣つけ難いけど……強いて言うなら脇役的存在なモノ。でも気づけばサブの方が使用頻度高めってことありません? そこで当企画はサブ使いでも愛してやまない、セカンド・ラバーの腕時計&ストーリーをリポートします。
入手当時よりも洒落て見えるチャーミングなコラボ時計
ウールリッチ ジャパン 事業部部長 鈴 琢磨さん
ライフステージにリンクした時計を手にしてきた鈴さん。着こなしに応じて時計も柔軟にセレクトする。
「愛犬を文字盤にあしらうなんて、ほんとチャーミングですよね」。そう話すのは、普段はチャールズ皇太子も愛用するというパルミジャーニ・フルリエの名品時計をサラリと着けこなすジェントルマン、ウールリッチの鈴さん。
「このパルミジャーニもそうですが、持っている時計の多くが黒ベルトなんです。でもパラブーツのミカエルなど茶色の靴も持っていて、そういうときに合わせる時計は決まって、こっちの茶レザーベルトのスウォッチ × ハケット ロンドンなんです」。
以前勤めていた「ハケット ロンドン」の創業者ジェレミーが、その開発段階でこっそり構想を話してくれた思い出の一本。「彼の愛犬、サセックス・スパニエルのマフィン。その横顔が覗くユーモラスな文字盤は、より年齢を重ねた今のほうが洒落て見えるんじゃないかな (笑)」
ウールリッチ ジャパン 事業部部長 鈴 琢磨さんのセカンドラブ
【スウォッチ × ハケットロンドンのSISTEM51 IRONY MUFFIN】
「ジェレミー氏との思い出の一本」
一般的な自動巻きに比べて圧倒的に少ない51パーツで構成することで、U-3万円を叶えた「SISTEM51」がベース。創業者ジェレミーの愛犬「マフィン」をモチーフとした文字盤の柄をはじめ、遊び心溢れるデザインがあしらわれている。径42mm。自動巻き。SSケース。
LOVE♥POINT①
デイト表示の小窓のフチには、ボーラーハットをかたどったシルエットをオン。よく見ないと気づかない細部にまで、遊び心を忍ばせている。
LOVE♥POINT②
1983年に創業した両ブランドにちなんで、世界で限定1983本しか販売されなかったレアもの。シリアルナンバー入りで、これはナンバー60。
Suzu’s ファーストラブ
パルミジャーニ・フルリエのトリック クロノメーター
創業者ミシェルが製作した最初の時計を現代的に再構築したモデル。C.O.S.C認定の高い精度を誇り、手彫りによるケースの装飾も目を見張る美しさだ。径40.8mm。ゴールドケース。3気圧防水。
私のノリカエ履歴書
[10代]
中学生時代に、父親の元同僚に譲ってもらったシチズンが人生の一本目。この頃はまだ時計に目覚めてはいなかったが思い出の一本に。
[20代前半]
アンティークが好きだった母親の影響で、英国留学中にアンティークショップで見つけた一本に一目ぼれ。値段交渉の末に入手した。
[20代中盤]
広告代理店で仕事を手伝ったラドーの「ゼラーモ」を購入。仕事ありきの時計ながらも、曰く「宇宙みたい」なルックスの虜になる。
[30~40代]
30代にはタイメックスなども愛用し、40歳を迎えたタイミングでIWCのポルトギーゼとジャガー・ルクルトのレベルソを購入。
[現在]
カジュアルのハズシにはパルミジャーニ、ドレスにはジャガー・ルクルト、茶靴にはスウォッチ、と歴代時計を楽しんでいる。
※表示価格は税込み
[ビギン2025年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。