これは大人の秘密基地だ! 車中泊仕様にカスタムしたダイハツ ハイゼットカーゴ
乗って寝て旅をして。楽しい車中泊のはなし“キャンプ・マイ・カー”
ここ最近、高級旅館でもリゾートホテルでもなく、あえて車中泊を楽しむ人が増えています。よき旅に愛車あり。本連載では、マイカーで漂泊しながら旅するセンスのいい人のカーライフを紹介。こだわりの仕様や必需品、お気に入りの場所までご本人に熱く語ってもらいます。
今回カーライフを紹介してくれる方は…
[DRIVER]編集者・ライター 渡辺圭史さん
キャンピングカー専門誌の編集長を経て、独立。現在もアウトドアや車関連の雑誌・WEBに携わる。遠方での取材時はもっぱら車中泊!
[CAR]ダイハツ ハイゼットカーゴ
中古で購入したハイゼットカーゴのハイルーフ。内装はたった3日間で、材料費もわずか10万円で快適空間へとセルフカスタムした。
仕事で行き詰まったときの“逃げ場”も手に入れた
この車を買ってカスタムしたのは約7年前。当時、キャンピングカーの編集をしていましたが、若者の車離れを何とかしたいなと思っていて。で、おじさんでもお金をかけずに車を楽しんでいる姿を見せられたらと、中古の軽自動車を20万円で手に入れ、アマゾンやホームセンターで買える部材、約10万円分でカスタムしました。
アウトドア好きなので、完璧なキャンピングカーというより、シンプルな設備で足りない分はキャンプ道具で補うアウトドア風の車中泊仕様に。電源はまだ鉛のバッテリーが主流だったなかポータブルバッテリーを導入、天井の板張りもセルフで作るなど、こだわりが詰まった秘密基地になっています。
最近は釣りやサーフィンなどアクティビティに付随して車中泊する人だけでなく、車中泊自体を楽しむ人も増えていますが、僕自身のカーライフも変化。
以前は遠方での取材時に泊まるのが主でしたが、フリーになってからは自宅での仕事が行き詰まると近所の駐車場へ車を走らせ、景色を眺めつつ食事を楽しむ駐車場ランチが大切なリフレッシュとなりました。車内でも安心して調理できるドリテックのIHクッカーは、駐車場ランチのよき相棒です。
一方、休日は車中泊専用施設のRVパークを拠点に、妻と近隣の温泉に入りに行くのが楽しみ。また車中泊者のために地のものを使った朝定食が提供される伊東の道の駅のような、車中泊ならではの朝活が楽しめる場所を発見する度、車中泊っていいなと感じます。
[detail]
アール天井にすることで車内は広々、着替えもしやすい
目隠ししつつ朝陽も感じられるマグネット式シェード
飲み残しを捨て、歯磨きもできる手作りシンク付き
[item]省スペース&出力自在! 安全に車内料理が楽しめる
DRETEC[ドリテック]
ミニチュラ
500mlペットボトル大のコンパクトなIHヒーターは、縦向き収納可能で省スペース。また100〜800Wと8段階の火力調整付きのため、バッテリーの出力に合わせて使用可能だ。約W18.5 × H5.5 × D19.5cm。参考価格8800円(ドリテック)
[place]山梨県・甲州市「RVパーク甲州市勝沼ぶどうの丘」
日本ワイン発祥の地にある「RVパーク甲州市勝沼ぶどうの丘」。ぶどう畑の丘の頂上から眺める景色は最高で、ワインセラーでワインを飲みそのまま車中泊もできる。
※表示価格は税込み
[ビギン2025年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。