[1位]今月のいいモノランキング
激レアな「オールデン」スクエアトウモデルが、スペシャルなトリプルネームコラボで復活
ツウのみぞ知る幻の木型が今ふたたび日の目を見る!
【オールデン × マルセル ラサンス × シップスのプレーントウ ケンドールラスト】
惜しむらくも数年前に終了した伝説的フレンチアイビーブランド、マルセル ラサンスとのトリプルネーム。同ショップが別注展開していたチャッカブーツへの憧憬から、幻ラスト × プランテーションソールというレア仕様が復活した。3月発売予定。オックス22万円、チャッカ23万6500円。
当時と同じチャッカブーツとプレーントウオックスとの2型を用意
インソールには誇らしげに輝くトリプルネームが
まさかのシカク
自他ともに認めるオールデン愛の深いビギン。誌面掲載回数は日本一、いや世界一と自負してます(笑)。そんな編集部も度肝を抜かれたのが、この珍しい“スクエアトウ”のコードバンモデル。
しかも一般的なスクエアトウの靴がスマートな印象を醸すなか、本作は超~重厚な存在感を放っているではありませんか! この唯一無二のオーラの源は、これまた激レアな「ケンドールラスト」なる木型にあり。
矯正靴由来のフットバランスカテゴリーに属するラストで、一部ではトゥルースクエアラストなどとも呼ばれていたもの。かの「インディブーツ」でお馴染みのトゥルーバランスラストをスクエアトウ化させた木型なんですね。
このレアモデルを呼び覚ませたのは、創業50周年を控えたシップスのバイヤー陣でした。「節目の年に記憶に残るオールデンを」と考え、シップス・オールデンの両社と縁の深いマルセル ラサンスが過去に展開していた同じラストのモデルに着目。
まずはブランドが終了しているラサンス氏の承諾を得るため、2022年にパリへと飛びます。特別に復活OKとのお墨付きを得て、いざ喜び勇んでオールデンにコンタクトを取ると、担当者から「そんなラストはない、あるいは残ってない」との返答が……。
それでも諦めきれず、翌々2024年に米国本社を訪れて直談判した際、たまたま社長のアーサー・ターロウ氏が居合わせたことが功を奏します。「確かあった気がする」とその場で倉庫に直電、木型が残っていたことが今回の刺客の復活劇に!
同じスクエアトウでもドレッシー寄りなプラザラストと比べ、クラシカルな骨太さが身上。そこに当時と同様のプランテーションソールも相まってとくれば、これ以上ないレアモデルとして一切の死角はありません!
天然ゴムにレザーソールの蹴り出し感を足したプランテーションクレープソール
(問)シップス インフォメーションセンター
☎ 0120-444-099
※表示価格は税込み
[ビギン2025年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。