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「アクアスキュータム」「バーバリー」から見る英国・A級コートの源流を解説

テックトラベロード_トレンチコート

とりあえずおさえたいACE
永久に歴史に残るA級コートは紳士の国・イギリスで生まれた

オンオフ使えるアウターの筆頭であるコートですが、その源流は紳士の国・イギリスにあり。コレさえ知っときゃ大丈夫! な超名門の超英級コートをおさらい!

王道の「バルマカーンコート」か?

テックトラベロード

Aquascutum[アクアスキュータム]
テックトラベロード

クラシックなトレンチ仕様のシングルベルテッドコート。一見すると玉虫ギャバジンのように見えるが、さにあらず。超長綿スーピマ100の細番手に、エコポリエステルをブレンドした糸を使ったポリ混のニットギャバジンという珍種なのだ。ストレッチも効いているうえなんともしなやか♡ 15万4000円(アクアスキュータム)

アクアスキュータムがトレンチコートを一般向けに販売し始めた1920年代のカタログより。この頃からトレンチの活躍の場は、戦場から街へと移った。

1851

Aquascutum[アクアスキュータム]

仕立て職人のジョン・エマリーが、ロンドン西部に創業した紳士服店が始まり。防水加工を施したウール生地を開発し、王室用のコートを誂えたことでロイヤルワラントも取得。第一次世界大戦の際には、英国軍にコートを納入していた。

ミリタリー由来の「トレンチコート」か?

トレンチコート

Burberry[バーバリー]
トレンチコート(’70~80s)

裾が翻った際などに美しい光沢を放つギャバジンを用いた、メイド・イン・イングランドの一着。バーバリーチェックの裏地もアイコニックで、昨今のオールドバーバリー人気に伴いヴィンテージ市場でもあまり見かけなくなった希少種だ。この年代はコットン100%製でエイジングが味わい深いのもポイント。7万9990円(アネモネ)

1856

Burberry[バーバリー]

トレンチコートの生みの親にして、耐久性・防水性に優れた“玉虫ギャバジン”を発明したことでも知られる英国の名門。第一次世界大戦中に考案したトレンチコートは今なお「コートの完成形」とされており、ブランドを象徴する存在だ。

もっと知っ得コラム
コートを格好よく着こなすためのベルト術

ベルト術

コートを着るときに気になるのが、ウエストのベルトどうする? 問題。その処理の仕方ひとつで着こなし全体の印象が変わるのです!

二重結び

二重結び

コートのベルトの処理といえば、まず定番はコレ。バックルを留めずに、ベルトを無造作にギュッと固結びする。その際に、結び目が中央よりちょこっと左側に寄るように整えるのもポイントだ。

バックル留め

バックル留め

バックルを留める場合も簡単なひと工夫をプラス。バックルを留めたらベルトと体の間でベルトを下から上に通し、それによりできた輪にベルトを上から下に通す。すっきりと見えるアレンジだ。

前開けベルト締め

前開けベルト締め

フロントでバックルを留めないことでこなれ感をプラスするベルト術。インナーを見せたい人におすすめで、かのラルフローレンのショーウインドウでよく見られたことから“ラルフ結び”と呼ぶ人も。

後ろギュッと結び

後ろギュッと結び

ベルトをサイドのベルトループで折り返し、後ろ側でギュッと結ぶというのも、ひとつの手。前からはシンプルかつウエストがシェイプされたスタイルに見えるため、どこかスマートな印象となるのだ。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2025年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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