【ナイジェル・ケーボンなど】旅の相棒にするなら? タイプ別“多ポケ”アウター図鑑
ポケット=服に機能を補うディテールだからこそ、多ポケ使用のアウターには出自があること多し。ここではタイプ別に4種をご紹介。いざタイプの相性を考慮して、キミに決めた!
カメラマンタイプ
機材を持ち運び、常にカメラを両の手で構えられるようにするためにのウェアは当然多ポケ。
南極大陸での撮影にも対応できる防寒力!?
NIGEL CABOURN[ナイジェル・ケーボン]
クラシックカメラマンジャケット
1953年のヒラリー卿南極大陸横断に同行したカメラマンが着用していた一着を再現。レンズやフィルム等を収めるため多数のポケットを装備する。雨雪に強いベンタイルクロスと保温性の高いハリスツイードのコンビネーション。18万1500円(アウターリミッツ)
望遠レンズもすっぽり収まるポロ&ハイアマ納得の収納力
Foxfire[フォックスファイヤー]
フォトレックジャケット
過酷な状況で撮影するカメラマンの経験と知恵を取り入れ、全天候型のゴアテックス素材に前身頃だけで合計7個のポケットを装備。大型ポケットは望遠レンズが収まるサイズ感で、着脱式フードには水滴の滴りを防ぐ雨どいが設けられている。7万4800円(ティムコ)
フィッシングタイプ
細かな道具を数多く使用するため、小容量ポケを多数装備。水に入るので短丈なのも特徴。
アイデンティティたる川釣りもこなせる本格仕様
SOUTH2 WEST8[サウス2 ウエスト8]
リバートレックジャケット
水辺で活躍する防水透湿生地を用いた定番アウターの新作カモ柄モデル。前身頃にロッドホルダーやマチのある立体的なポケットを備えている。転じて、旅ではスマホやサイフといった小物を着膨れさせず、濡らさずに持ち歩ける。7万5900円(サウス2 ウエスト8)
随一のポケット数を誇る1970sオマージュジャケット
KENNETH FIELD[ケネスフィールド]
リバーガイドジャケット
前身頃から肩口、背中など、大小合わせて18ものポケットを配置。これはデザイナー草野氏が約半世紀前のアメリカのフィッシングジャケットを下敷きにした仕様だとか。クラシックなコーデュロイ素材で仕立てられており、トラッ度も満点。6万6000円(アーチ東京)
ハンティングタイプ
本タイプの特性は、獲物を収納するために大容量のポケットが配される傾向にあること。
1990sの無骨アーカイブを忠実に復刻!
HUNTING WORLD[ハンティング・ワールド]
トラベルハンティングジャケット
ポケットの配置だけでなく、ゆったりとしたアームホールとボディーシルエット面も90年代のアーカイブからサンプリング。ハリ感と無骨さが持ち味のコットンキャンバス地を採用してグッとクラシックな雰囲気に。10万2300円(ハンティングワールド帝国ホテル店)
100年前の個体を基にしたフレンチなクラシック
outil[ウティ]
ヴェストグルト
多ポケながらどことなくエスプリが漂うのもそのはず、1920~30年代に仏で個人オーダーされたハンティングジャケットを基にデザイン。アシンメトリーなポケットやラグランスリーブでヌケのある印象に。表地はコットンを起毛加工したもの。8万8000円(にしのや)
ミリタリータイプ
取扱注意な装備を雨や埃から守る等、現場で職務を全うするための合理的な収納を備える。
レベル7にスウェーデン軍の大きめポケットをドッキング
ARMY TWILL[アーミーツイル]
PE ウェザーパディングジャケット
米軍の寒冷気候向けレイヤリングシステムECWCSのレベル7 、通称マシュマロスーツをベースに、大容量のポケットはスウェーデン軍のアウターが元ネタ。中綿はサーモライトで、旅先で室内用の薄着コーデの上に羽織るだけで暖かい。3万3000円(グーニー PR)
ハードミリタリーをマットで都会的に仕上げ
REMI RELIEF[レミ レリーフ]
4ポケットモッズ
しっとりとした質感も撥水素材で、都心部の街歩きにも馴染むロングモッズコート。腹部の大きめなスラッシュポケットと、その下にはマチ付きの大容量ポケットを装備する。軽量で持ち運びもしやすく、カバッと気軽に持ち歩きたい。6万3250円(ユナイト ナイン)
多ポケアウターの能力値は上の5項目で分析できる。①は読んで字のごとくポケット数の多さを表す。加えて②の容量も重要だ。③はアウターとしての保温力で④は重量。⑤の数値が高ければクラシックな見映えになる。
※表示価格は税込み
[ビギン2025年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。