【L.LBeanなど】おでんでも食べに行きたくなる!? 機能性抜群なレトロ顔ベスト3選
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おでんのプロに聞いた! 箸も話も進むわ進む
おでんQ&A
日本の冬の風物詩ですが、歴史もレシピも意外と知らない……。そこでもっと美味しく楽しむため、おでん作りの大御所・紀文さんに色々質問してみました!

【教えてくれたのはコチラ】おでん文化を支えること86年
株式会社 紀文食品
1938年(昭和13年)創業。練りものを個別包装したり、レトルトのおでん商品を開発したりと、おでんを家庭料理として広めることに貢献したメーカーのひとつだ。
Q.おでんっていつからあるの?
A.江戸後期。でもルーツは室町時代の田楽
豊穣祈願の「田楽舞」
西蒲田楽「高足もどき」
【室町・安土桃山】味噌付き田楽豆腐が登場
おでんのルーツは室町時代に流行した「豆腐田楽」。「田楽」とは元来、笛や太鼓に合わせて舞った田植え時の豊穣祈願の楽舞のこと。拍子木形に切った豆腐に串を打って焼く、その形が田楽舞に似ていることからこの焼き豆腐に「田楽」の名が付きました。その後、宮中に仕える女房が使用した隠語で「お」をつけて丁寧にし、楽を省略することで「おでん」となった訳です。
(出典:うちの郷土料理を加工して作成)
(左)「豆腐百珍」(国立国会図書館デジタルコレクション) (右)こんにゃく田楽
【江戸】豆腐田楽の発展
豆腐田楽は、江戸期に発刊された豆腐を題材にした料理本『豆腐百珍』(1782年)などでも紹介される人気ぶり。田楽のバリエーションも、ナス・里いも・魚など次第に増えました。
こんにゃく田楽の出現
随筆『浪速の風』(1856年)に記載の通り、大坂で味噌をつけて食べる「こんにゃく田楽」が供されるように。
【明治・大正】煮込みおでんが誕生
1887年(明治20年)創業のおでん専門店、東京の「呑喜」で、汁気で煮込んだおでんを提供。それが大正期に関西に伝播。みそだれの田楽と区別して大阪では「関東煮」と呼ばれ、改良のうえさらに発展していきます。
レトルト食品ブームがおでんにも
【昭和】家庭のおでんが普及
昭和20年代後半までは、おでんはお店で食べるものでしたが、戦後、練りものが惣菜や素材として販売され、またおでんの素などの登場によって一挙身近な存在に。
東京五輪では、冷やしおでんが提供
【平成・令和】アレンジおでん・コンビニおでん時代
レトルトやコンビニおでんの発展でより手軽に食せるように。平成には懐石風やご当地おでんが流行。令和には昭和風屋台の登場や、東京五輪の選手村で冷やしおでんを提供したことが話題となりました。
Q.オススメの変わりダネは?
A.ご当地ネタから探してみよう
(左)豚足/沖縄 (中)黒はんぺん/静岡 (右)しゅうまい焼き/埼玉
今年もおでんがマンネリしてきたって時は、ご当地ネタを試すが吉。東京では卵白や山芋を入れた白くてふわふわのはんぺんも、静岡では別物の黒はんぺんが定番。埼玉ならではのしゅうまいを練り物で包んだしゅうまい巻きや、だしにも種にも豚足を使う沖縄おでんなど、まだまだ楽しみ方は無限大です。
Q.美味しいおでんを作るコツは?
A.味の染み込み理論を心得よう
おでん作りの基本となるのが「拡散」と呼ばれる、うま味成分が濃い方から薄い方へ移動する物理現象。たとえばうま味が薄い大根などの野菜類はつゆからうま味を吸収することになるので、長時間煮た方が良いという訳です。
一方、焼ちくわなどの練りもの類はその逆。長時間煮すぎないほうがよいと言われるのはこのためです。ただ、この場合「練りもの→つゆ→野菜」とうま味が移り鍋全体の一体感は増すので、荷崩れしない程度にお好みで良いかと。
Q.もっと早く作れる方法はないの?
A.電子レンジを活用すべし
味が染みにくい種はレンジを使えば時短可能。大根の場合、3cm幅に輪切りし厚めに皮をむき面取り。切り込みを十文字に入れ、水と共に耐熱ボウルに入れてラップ。電子レンジ(600w)で5分、一度混ぜ3分加熱したらだし汁の中へ。
取材協力/紀文食品