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消せるボールペンとして2007年に登場。今や日常生活に欠かせない存在となったフリクションボールですが「じつは開発から筆記具としての製品化に至るまでに、30年もの年月を必要としたんです」と、コンテ作成でフリクションを愛用する編集部オオウチ。

パイロットのフリクション シリーズ

パイロットのフリクション シリーズ

60℃以上の摩擦熱でインキが透明になる「フリクションインキ」を用いたボールペン。まず欧州で先行販売されたのだが、その理由は当地に万年筆の書き損じを字消しペンで消す文化があったため。左から2000円、230円、180円、180円(以上、パイロット コーポレーション)

 

30年かけて完成された
“壮”年筆

フリクションインキ

「そもそも開発のきっかけが“一夜にして色を変える紅葉のような”インクを作りたいと思った、という物語も意外です」。

研究者の思いが実り完成した温度変化で色が変わるインクは1976年、“冷水を注ぐと色が変わり花が咲く”紙コップでデビュー。しかしながら変化する温度域の問題や粒子の大きさから、長らく筆記具への応用には至りませんでした。

そこを諦めることなく、あらゆる化合物の組み合わせを試して粒子を小型化。開発から30年を迎えた壮年期、ついに完成したのが“摩擦熱で透明になる”フリクションインキだったのです! !

 

摩擦熱で色が変わる前身インクのメタモカラー

メタモカラー
冷水を注ぐと枯れ木に花が!

 

オオウチさん
買い説者:ビギン編集部 オオウチ

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年7月号の記事を再構成]
写真/若林武志 武蔵俊介 文/吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 桐田政隆 臺代裕夢 スタイリング/鈴木 肇 イラスト/TOMOYA 田中 斉

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