定番は定番でも、より着こなしに効くものがイイ!
【今選ぶなら1stタイプ】 幅広い服好きにリーチするNEOなGジャン4選
NEO定番ライトアウターLOOK
暖冬化が進み、“秋から冬までコーデに効く”ことがアウターの至上命題になった今、一撃必倒の重量級よりフットワークで魅せる軽量級が断然気になる♪
ってことで、今こそ着たいライトアウターの新定番たちを、秋冬のコーデサンプルとともに紹介します。
こってりしがちなGジャンは……
ミニマル&ゆったりな“1stタイプ”なら洗練極まる!
加工の名手が手掛ける令和版大戦モデル
REMI RELIEF[レミ レリーフ]
大戦モデルジャケット
第二次大戦時のごくわずかな期間のみ作られていた、通称“大戦モデル”のファーストをベースに、オーバーサイズへとアレンジ。ユルく羽織れて今っぽ〜い♪かと思いきや、十八番のヴィンテージ加工のおかげで、オリジナルと見紛うほど渋イイ風格に。3万6300円(ユナイト ナイン)
希少性を愛でるだけのGジャンなんてもう古い!
Gジャンなんてカレーみたいなもん。正直定番すぎて今更旬度を推し量る存在じゃないんですが、それにしてもここ数年の人気は異様!
ヴィンテージから火がついて、今を生きるブランドたちもこぞってリリースし、まさに猫も杓子も状態になってます。考えてみればこの時季から気軽に羽織れるし、インにも挿せちゃうしと、ファッションのツールとして超優秀なんですよね。
でも当然Gジャンなら何でもいいってわけじゃなし。“コーディネートに効く”ってフィルターを通すと、いわゆるセカンドでもサードでもなく、やっぱりファーストがファーストチョイスになります。ポケットはひとつだけ。余計な切り替えもなし。
要はシンプルの極致。だからレイヤードしても悪目立ちせず、すこぶる着回しやすい。
[Winter]
【流麗コート内でも黒子として活躍】見慣れた切り替えのないシンプルデザインゆえレイヤードの邪魔をしない
タンジェントのコート10万7800円(タンジェント) ビームス プラスのニット1万7600円(ビームス プラス 原宿)バーンストーマーのパンツ2万3100円(HEMT PR) パラブーツの靴9万6800円(パラブーツ 青山店)
[Autumn]
【シンプルモノトーンコーデの絶妙アクセントに】幅と丈感を調整したゆったりシルエットが現代にハマる
オーエヌシー メリノのカットソー1万6500円(オーエヌシー メリノ) タンジェントのパンツ3万9600円(タンジェント) コンバースの靴8250円(コンバースインフォメーションセンター) ウティのバッグ3万1900円(にしのや) アヤメの眼鏡4万1800円(アヤメ)
1stのなかでもビッグサイズ特有の“Tバック”は背中を彩る
ただ欲をいうと、このレミみたいな今欲しい“ゆったり”が加わってるものならなおイイ! ワーク由来のボックスシルエットがより際立ってて、アウター使いした時、オートマティックに今どきのユルさを演出してくれます。
しかもお得意のナチュラルすぎる加工術だったり、背面をT字状に切り替えた“Tバック”だったりと、ヴィンテージの趣を残してるとこも玄人好み。かと思えばアウターとしてもインナーとしても使いやすいように着丈を長めにアレンジするなど、映えに直結するテコ入れも忘れてません。
オリジナル至上主義のウルさ方と、着回せてナンボな洒落者の双方にリーチするNEOなGジャンとして、強く推す次第です。
スタイリスト 武内雅英さんが伝授する!
“1stGジャン”の+α着こなし術
【タイドアップでドレス味を加える】
「サイズにもよりますが、インナーとしても活用できるので、昨今主流のゆったりめのコートなんかと合わせるのもオススメです。思い切ってタイドアップすれば、ラフすぎず硬すぎない絶妙なバランス感を演出できるはず」
1st Type Denim Jacket Catalog
服好き垂涎の傑作Gジャンをモダンに味付け
Lee × JOURNAL STANDARD[リー × ジャーナルスタンダード]
EXモダンカウボーイジャケット
リーの名作“101 カウボーイ ジャケット”の大戦モデルをベースにしながらも、現代の日常着を目指し、加工感やステッチカラーなどを細か〜く調整。さらに立体的にパターンメイキングすることで、モダンな顔つきに。2万5300円(ジャーナル スタンダード 渋谷スクランブルスクエア店)
余計な意匠を一切省いたミニマルの極み
Traditional Weatherwear[トラディショナルウェザーウェア]
ユニオンウェア ワークジャケット 001D
マッキントッシュのデイリーウェアブランドなだけあって、ファースト型Gジャンもすこぶるクリーン。繊細なブリーチ加工といい、4つボタン&スクエアポケットのみ配す潔いデザインワークといい、コテコテのワークとは無縁だ。4万2900円(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店)
オリジナルデニムをハードウォッシュして徹底エイジング
HERILL[ヘリル]
HLデニム XXジャケット
デザイナーの大島氏はファッション界屈指のヴィンテージ愛好家としても著名。ファースト型Gジャンは仕様を変更しながら継続展開する定番アイテムだが、今作ではオリジナルの生機デニムをハードウォッシュ加工することによって、長年着込みまくったかのような風格に。6万500円(にしのや)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。