【車のタイプ別】ファッション業界人もハマった! 僕らの好きな“漫画と車”
ファッション業界人もハマった!
僕らの好きな“漫画と車”
いつかは乗ってみたい憧れの車。その源流を辿ると少年&青年時代に読んだ漫画だった、なんてことありませんか? ヴィンテージカーや高級外車、はたまた国産スポーツカーに乗り込む彼らの姿は、大人になった今でも記憶に残るものですよね。
そこで、車もファッションの一部として楽しむアパレル関係者に、影響を受けた名作と、その作中の車を教えてもらいました。
“車=相棒”ということを強く意識した作品でした
プレスルーム4K PR 青木万希也さん
サニーは車ではあるのですが、キャラクター(登場人物)の一人というような印象なんです。遊んだり、デートしたり、悩んだり子ども達のいろんな瞬間に立ち会っています。もし車を買うとしたら、自分もこんなふうに生活を共にできる車を選びたいですね
©松本大洋/小学館
[CAR]日産/サニー1200
児童養護施設「星の子学園」で生活する子ども達は、みな自分の存在価値や生き方に悩み、社会に反発しながらも大人の階段を登っていく。そんな成長の日々に寄り添うのは、施設の片隅に放置されていた廃車のサニーだった。全6巻。小学館/各1650円。
次からは、車のタイプ別に4つのジャンルに分けてお届けします!
[CATEGORY.01]
洒落た大人のレトロコンパクト
50年代後半~60年代頃の大衆車は、ころんとした車体とクラシカルなデザインが人気で、今でも古着好きやヴィンテージマニアから支持を集めています。それらに乗るキャラクターは、普段は三枚目だけどいざという時にはカッコイイ、魅力的な大人だったりしたものです。
「かわいい車 × 荒い運転のギャップがモテ男の条件!?」ー 佐藤さん
©北条司/コアミックス 1985
いつもはおバカをしている冴羽獠ですが、愛車を運転する姿やスイーパーとしての本領を発揮する場面はカッコよくて、そのギャップに憧れます。ただ、赤いミニ クーパーを街で見かけるたびに“もっこり”という言葉が思い浮かぶようになってしまい……(苦笑)
ゴールドウイン PR 佐藤浩貴さん
[CAR]モーリス/ミニ クーパー
冴羽獠(サエバリョウ)は、裏社会ナンバーワンのスイーパー(始末屋)。パートナーの槇村秀幸(マキムラヒデユキ)が殺されてしまい、復讐心に燃える槇村の妹・香(カオリ)と、難事件に立ち向かう。ゼノンセレクション全29巻。コアミックス/各880円。
「泥棒でもかわいい車に乗っていいんだなと」ー 角田さん
©大塚康生 ©モンキー・パンチ/TMS・NTV 原作:モンキー・パンチ ©TMS
ルパンは大怪盗なのに、愛車はコンパクトで丸いフォルムのフィアット500。そのアンバランスさが面白いし、映画を観てからすっかり怪盗の車という印象になりました。ちなみに映画の作画監督を務めた大塚康生さんは、この車の日本初のオーナーなんだとか
カメラマン 角田 航さん
[CAR]フィアット/500
アニメ『ルパン三世』の劇場版第2作目『ルパン三世 カリオストロの城』のワンシーンを、作画監督である大塚康生氏の画集からピックアップ。日本アニメの草創期から第一線で活躍したその道の第一人者で、宮崎駿監督の初期作品も多く手掛けたことで知られる。上のイラストは左右ともにアニメのイメージイラスト、そして右下は同シーンをプラモデル化した商品のパッケージだ。玄光社/3850円。
「エモい気持ちに浸れる車に作品のおかげで出会えた」ー 山田さん
©わたせ せいぞう
小学生の時、通学路にいつも止まっているワーゲンバスに惹かれていて、どこの車なんだろうって不思議に思っていたんですが、その答えは父の『ハートカクテル』を読んで判明! “VWエンブレム”を見ると、当時を思い出して懐かしい気分になるんですよね
ピープル ショールーム 主宰 山田昭一さん
[CAR]フォルクスワーゲン/ビートル オーバル
男女の恋愛模様を題材にしたオムニバス形式。いずれもショートストーリーで説明的なセリフも少くなく、2人の行末は読者の想像に任される。作品全体に落ち着いたムードを漂わせる、大人の漫画。フルカラーのイラストも見どころ。全11巻。1984~1990年講談社刊。