いかにもゴムライクじゃないビジネスシューズの雨大作
【クイズ】3人のうち2人は耐水シューズ。
さて誰でしょう?
「足元を見られる」という言い回しがあるように、靴選びの残念はそのままノット・ソー・グッドな第一印象に繋がります。ですが、どんなに足元を凝視しまくっても、あの靴がレインシューズとは思えませんでした……!!
いかにもゴムライクじゃない
一番ダマせるのが超一流
【正解】それは右の腰かけた2人です
そう、写真のビジネスマンのうち、ベンチに座ってる2人が履いているのは雨靴なんです。やマジで!
これまでも革靴に似せたゴム素材の靴というのはありましたが、こちらはリアルに本革と見分けがつかない完成度。それもそのはず、アッパーの素材はホンモノの牛革なんです。
ただし、その内側にアクアストップなる耐水透湿フィルムがこっそり忍ばされてるのがポイント。だから端正なデザインと耐水性が両立されてるんですね~。
言うまでもなく、この加工には卓越した技術が欠かせません。ダマされてむしろ清々しい、ホレボレするほど見事な顔つきですよね。
モデル着用/アッパーが本革ゆえ、まず雨靴とはバレない。右/ビームス ライツのジャケット2万5500円、同パンツ1万1500円、同シャツ1万1000円、同タイ8500円(以上、ビームス ライツ 渋谷) 中/ビームス ライツのジャケット2万5500円、同パンツ1万1500円、同シャツ1万1000円、同タイ7000円(以上、ビームス ライツ 渋谷) 鞄、傘、靴下および左のモデルのコーディネートはスタイリスト私物。
コレだけフツーのドレスシューズ
はい、他2足は雨靴なので濡れても平気。でもこの靴は浸水してくるはず。革にシミができちゃうし、じきに靴内がジットリして…。
サット&シルバのストレートチップ
耐水フィルムのアクアストップを搭載しつつ、アッパーにキメ細やかな牛革を使用。インソールは足の疲労を軽減させる衝撃吸収タイプと、仕事靴のあらゆる不快を取り除いた機能派だ。3万2000円(ビームス ライツ 渋谷)
軽量ラバーのダイナイトタイプソール
紐じゃなくてゴム!? すぐ履けるスリッポン仕様
サット&シルバのダブルモンクストラップ
こちらもストラップの見えないところにゴムを採用しているので、ダブルモンクながら着脱は容易。サット&シルバのシューズは耐水性だけでなく全方位的に機能性を意識している。3万2000円(ビームス ライツ 渋谷)
しっかり撥水加工されたアッパー
見えないところがゴム仕様♡
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年7月号の記事を再構成]
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/礒村真介 黒澤正人 宮嶋将良(POW-DER) スタイリング/近藤有倫 ヘアメイク/HACH(I Bello) イラスト/田中 斉