特集・連載
20年モノ! レッド・ウィング アイリッシュセッター ご長寿 傑作モノ図鑑 vol.6
ご長寿 傑作モノ図鑑
機能性に優れ、流行にとらわれることなく使うことのできるモノ。長年にわたって使用することで味が出て、さらに愛着が湧いてくるのが傑作品たるゆえんってワケです。そんな持ち主の愛情がにじみ出たご長寿傑作品をご紹介!
この記事は特集・連載「ご長寿 傑作モノ図鑑」#06です。
20年モノ
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レッド・ウィング・ジャパン 代表取締役
鈴木理也さん
2005年、レッド・ウィング・ジャパン設立時より代表取締役に就任。日本をはじめ、アジア諸国でのレッド・ウィングの発展に尽力している。
「正しい手入れが味わいを生み出し、
新しいレザーの開発にも役立ちました」
1952年から続くレッド・ウィングのロングセラーが、アイリッシュセッター877。現在アイリッシュセッターの名称は、本国アメリカでは別ブランドとして独立しているため、商品名こそ変わってしまったものの、ディテール以外の基本的な設計は往時のまんま。いまや世界を代表するワークブーツといってよいでしょう。
それゆえ「これより古い時代のものや、レザー違いのバリエーションも含めて877だけで5足所有し、中でも1996年製造のこのブーツを最もよく履いています」と鈴木さん。
年に1回ほどレッド・ウィングのオールナチュラル・レザー・コンディショナーという、天然ミンクオイルに蜜蝋や松ヤニを配合したコンディショナーでケア。それ以外にも、「数回履くと一度はブラッシング。10~20秒くらいの簡単なものですが、ホコリや汚れを革に定着する前に取り除きます」と、こまめな手入れが功を奏しているようです。
レザーが柔らかくなることで歩きやすくなり、無数の履きジワが味わいに変化。オイルド・フルグレイン・レザーならではの醍醐味。
今ではレザーが柔らかくなり、履き始めたときに感じていた圧迫感もなく、足にしっかり馴染んでジャストフィット。皺や傷、汚れも適度に入って、味わい深い佇まいへと変化しています。なんでも、2014年から新しく採用したオロレガシー・レザーを開発した際には、このブーツのレザーを参考にしたのだとか。まさに正統派のエイジングなのです
現行品はこちら
クラシックワーク#877(8インチ、モックトゥ)
名称を変更しているが、名称を変更しているが、発売時から一部の部材変更を除いて設計はまったく変わっていない。
4万2500円
(問)レッド・ウィング・ジャパン
☎03-5791-3280
http://www.redwingshoe.co.jp/
機能性に優れ、流行に捉われることなく使うことのできるモノ。長年にわたって使用することで味が出て、さらに愛着が湧いてくるのが傑作品たるゆえんってワケです。そんな持ち主の愛情がにじみ出たご長寿傑作品をご紹介!
写真/武蔵俊介 文/トライアウト スタイリング/佐々木 誠