使ってナンボ!? な名作ザクザク
働く人もアガる!? 仕事の現場で活躍する、世界の傑作インテリア7選
【はたらくけっさくインテリアずかん】しごとのげんば編
傑作といわれるインテリアのなかには、仕事の現場で使われることこそを本懐とする「働くインテリア」があるんです! 魅力が認められ採用されたモノから、その用途のために生まれたモノまで! 大事にするよりも、ガシガシ使いたくなる!?そんな傑作を集めました。
“オフィスのデスク下”を有効活用する秀載ワゴン
ビーラインのボビーワゴン
デスク脇で「必要なモノを無駄なく効率的に収納したい」というデザイナー自身の必要をもとに1970年にデザインされたワゴンは、当時デザインの現場でも画期的で瞬く間に人気に。今では1~4段が揃う。側面4面に大小さまざまなポケットや回転式トレイなどを備え、天面もデスク脇での作業に使える、収納といえば!な名ワゴンなのだ。W43×H73.5×D42cm。7万9200円~(メトロクス)
Designer
Joe Colombo(ジョエ・コロンボ)
裏方の“舞台照明”が美しすぎて表舞台に!
パルッコのフォルチュニ
実際にドラゴンが映し出された!?かはさておき、舞台用の間接照明として1907年にデザインされたこのライトは、1985年にスタンド照明として復活。舞台用照明の専門知識と芸術性を兼ね備えた傑作として、今なお高い評価を得続けている。ちなみにフォルチュニは、ファッションやテキスタイル、絵画や写真でも評価された超人だった。W80×H190~245×D79cm。148万5000円(ルミナベッラ)
Designer
Mariano Fortuny(マリアノ・フォルチュニ)
“アップル本社”で数千のお尻を支える日本のラウンジチェア
マルニ木工のヒロシマ
デザイナー深澤直人氏の要望によって、最終的な曲線を再現するのに何度も試行錯誤が重ねられたというチェア。それに目を付けたのが米・アップル社だった。2017年にオープンした新社屋では、このチェアを数千脚も採用。世界一!?厳しいであろうアップル社のお眼鏡に適ったチェアにもしジョブズが座っていたなら、きっとうっとりしたはず! W56×H76.5×D53cm。12万4300円(マルニ木工)
Designer
深澤直人(Naoto Fukasawa)
“療養所”の患者のためのチェアは快適じゃないはずがない
アルテックのアームチェア 41 パイミオ
アルヴァ・アアルトが手掛けたフィンランド・パイミオのサナトリウムは、主に結核患者を対象にした療養所だった。当時主流だったスチール製チェアに代えて自然な風合いの曲木によるアームチェアを設置。曲木のナチュラルな曲線が体を包むように優しく支える見目麗しいこのチェアなら、療養の効果も倍増したはず!? 今考えると何とも贅沢だ。W60×H64×D80cm。64万1300円(アルテック)
Designer
Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)
“スチール製”をこの世に知らしめた「工業用」のタフスツール
【Designer】Robert Wagner(ロバート・ワグナー)
ロワックのスツールG
工業用スチール製品のメーカーとしてデザイナー自身がロワックを創業。1920年代にスチール製スツールとして世界に先駆け特許を取得し、後世のスツールに大きな影響を与えたのが本作だ。工業用だけあって作りは超タフ。でありながらバウハウスの教室で使われていたと聞けば、機能とデザインの両面で優れていたことがわかるでしょ? 現在市場の弾数は非常に少ない。W40.5×H45.1×D40.7cm。
“日本の工事現場”ランプは部屋に置いても何だかイイのだ
【Designer】青木雄作(Yusaku Aoki)
ハタヤリミテッドのILI型 ホームハンドランプ
見るからに工事現場で大活躍していそうなランプ……だけど棚なんかに組み合わせるとなんと相性抜群。「ヒゲじい」が愛称のプロダクトデザイナー青木雄作によるれっきとしたデザイナーズ照明であるこちらは、1986年の誕生から今まで工事現場でもバリバリ現役というから驚き。世界一手に取りやすく雑に扱えるデザイナーズといっても過言ではないのだ。全長5m。4290円(ハタヤリミテッド)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。