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Jun-28-2024

ミニマルからアバンギャルドまで、巨匠の手がける傑作デザイン時計4選

一生使える名作デザイン
70年代に永遠の傑作デザイン“ランボルギーニ「カウンタック」”を手がけた天才カーデザイナー、マルチェロ・ガンディーニ氏は晩年、日本の軽自動車、2代目ワゴンRの欧州仕様を愛用。「これぞ世界で最も優れたデザインのクルマ」と絶賛していたとか……。そんな巨匠の一流のクルマ選びにならい、皆様がリアルに買える範囲で「一生使える名デザイン」を発掘!

憧れのデザイナーズ時計を気軽に着けた~い……それなら!
1万円台からはじめられるインダストリアルものがイイんです!

ミニマルからアバンギャルドまで、巨匠の手がける傑作デザイン時計4選

時計史に名を刻むレジェンドがデザインした傑作たちは、威厳と等しく価格も雲上(涙)。でも時計畑じゃなく、インダストリアルデザイン界の巨匠が手がけた名作時計なら、センスも格も遜色ないのにコスパは桁違いですよ!ってハ・ナ・シ♪

インダストリアルデザイナー時計を選ぶべき3つの理由

①なんといっても価格がお手頃!
熟練職人がひとつひとつ精魂込めて作る高級時計に対して、インダストリアル系の腕時計は大量生産が常。スケールメリットの違いで値段は断然手頃。

②そして数が多い!
大量生産されてるってことは、流通量も多いってこと。少量ずつしか作れず、必然的に限定生産になりがちだった高級時計より入手しやすいのも◎。

③当然イケてる!
やっぱり餅は餅屋。時計専業じゃなくても、デザインのプロフェッショナルが手がけてるから、どれも当然センスフル。むしろ脱平凡な個性派揃い!

【10~20万円台部門】デザイナーズ時計4選

その名の通り世界的なミュージアムも唸る革新作

MOVADO モバード ミュージアムウォッチ

MOVADO[モバード]
ミュージアムウォッチ 13万2000円

1881年にスイスで開いた工房を前身とし、1905年にモバードに社名変更した老舗が、1947年に製作。クォーツ。径40mm。(栄光時計)

Nathan George Horwittネイサン・ジョージ・ホーウィット(1898-1990)
 

Nathan George Horwitt ネイサン・ジョージ・ホーウィット

 
バウハウスの影響を受け、機能美溢れる製品を多数手がけた、ロシア生まれ米国の才人。代名詞ともいえる今作は、数字や記号、時間や分を示す線すらなく、ただ黒くて丸い文字盤に、時分針と12時位置を示す金の点が1つあるだけ。そんなレス・イズ・モアすぎるデザインは世界的に評価が高く、1960年にはMoMAの永久収蔵品に。
 

「ベータ」チェアはブルックリン美術館のコレクションに
「ベータ」チェアはブルックリン美術館のコレクションに

60年以上“斬新”をキープする左右非対称の独創シェイプ

HAMILTON ハミルトン ベンチュラ

HAMILTON[ハミルトン]
ベンチュラ 13万4200円

1957年に世界初の電池式腕時計として誕生した傑作のクォーツ版。W32.3×H50.3mm。(ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)

Richard Arbibリチャード・アービブ(1917-1995)
 

Richard Arbib リチャード・アービブ

 
かのエルヴィスから寵愛されたことでも有名な傑作。代名詞たるこのアバンギャルドな三角シェイプは、世界初の電池式腕時計という偉業を華々しく見せるために考案されたものだったそうな。ただそれも、かのキャデラックの名車を手がけてきた名匠によるものと知ると、妙に納得。特異な形状で魅せるテクニックはまさに唯一無二!
 

1950年代の「キャデラック」のデザインで名を馳せた
1950年代の「キャデラック」のデザインで名を馳せた

これぞ北欧!なミニマル時計の完成形

Georg Jensen ジョージ ジェンセン コッペル

Georg Jensen[ジョージ ジェンセン]
コッペル 14万2890円

自身の名を冠して78年に発表。グラフィックに頼らず̏絵になる̋を生む御技はさすが。クォーツ。径38mm。(ジョージ ジェンセン)

Henning Koppelヘニング・コッペル(1918-1981)
 

Henning Koppel ヘニング・コッペル

 
デンマークのデザイン史を語る上で欠かせないレジェンドは、主に銀食器界で名を馳せてますが、実はこんな北欧然とした時計もクリエイトしていました。削ぎ落とすところがないほどミニマルだからこそ、驚くほど細身の針や、繊細なドットインデックスが、アイコニックな意匠として語り継がれることに。まさに引き算の美学!
 

ジョージ ジェンセンのコッペルピッチャー
ピッチャーの常識を覆したエレガント形状。ジョージ ジェンセンのコッペルピッチャー 4万6420円(ジョージ ジェンセン ジャパン)

バウハウスの哲学を投影して視認性を追求

JUNGHANS ユンハンス マックス・ビル バイ ユンハンス オートマティック

JUNGHANS[ユンハンス]
マックス・ビル バイ ユンハンス オートマティック 23万2100円

1861年に創業したドイツの名門。同氏の作品群はその代表作として世界中に蒐集家を輩出。自動巻き。径38mm。(ユーロパッション)

MAX BILLマックス・ビル(1908-1994)
 

MAX BILL マックス・ビル

 
ご存知、バウハウス最後の巨匠とも称される偉人。1956年から同社のデザインを手がけましたが、どの作品も“形状は機能に従う”というバウハウス哲学を見事に投影。華奢なケースやごく短めのラグ、ドーム型風防と、それに沿うように膨らんだボンベ文字盤などなど、すべて時計の本分たる視認性を第一義として設計されています。
 


椅子にも棚にもなる変幻自在スツール。ヴェービーフォームのウルムスツール 5万9400円(メトロクス)

デザイナーズ時計をこちらでも紹介中
【1~3万円台部門】6選
【4~9万円台部門】4選

 
※表示価格は税込み


[ビギン2024年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2024年7月号

Begin 2024年8月号

一生使える名作デザイン

定価820円(税込)

詳しくはこちら

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