やっぱり舟形が好き! でも定番は持ってるし……ならば、
【ERA.(イーラ)】ジャパンブランドから紐解くシン・ボートトート(考)
かの永世定番一強だったボートトート界に、今新勢力が拡大中! 編集力に秀でたジャパンブランド「イーラ」は、この古式ゆかしいカバンをどうアレンジしたのか。デザイナーにその妙技をお聞きしました。
ERA.[イーラ]
TAS HIBI 2
コットンライクな肌触りと独特なシワ感が持ち味のタッサーナイロンを使用。長さの調節が可能なショルダーストラップが付属しているので、持ち方も多彩。撥水加工済み。W45×H37×D18cm。2万6400円(ERA.)
(ERA./イーラ)
デザイナーに直撃!

「イーラ」デザイナー
今城克典さん
某企業で長年カバンに関するAtoZ に携わった後独立。2018年にERA.(イーラ)を創設する。以降“プロダクトが前に出るのではなく、その人が良くなる物”を目指して、カバンやレザー製品、アクセまで幅広く提案している。
「クラシックなボートトートにはないオリジナルの縦横比を提案したかった」
かの名作トートを伝説的アーティストに例える今城さん。「的を得た表現かわかりませんが、例えばビートルズは、古い年代の曲であっても未だに色褪せず発見があったりで。それにシェイクスピアの古典劇だって色んな人が現代版をやっているし、カバン界でクラシックになっているボートトートも、自分なりにアレンジしてみても面白いのではと思ったんです」。
着手したのは緻密に設計した縦横比。「自分自身これまでたくさんあの名作トートを愛用してきたし、アーカイブも沢山見てきましたが、おそらくこの縦横比の物は存在しないはず。」
「深さを持たせて縦長になった分、単純に使い勝手もよくなったし、服にも馴染みやすくなったと感じています。縦長の物を収納しやすいように、前ポケも深めに変えているのもポイントですね。」
「使い勝手と服への馴染みをアップさせる縦長フォルム」
※表示価格は税込み
[ビギン2024年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。