【ハイエンドな黒T】丸和ニット×貴志川工業 / ギャラクシーブラック999【和歌山大莫小】
「貴志川工業さんの技術って業界でもすごく評判が高いんです」(辻さん/丸和ニット)
「丸和ニットさんのバランサーキュラーにフルスペック加工を施しました」(吉田さん/貴志川工業)
戦後間もない1940年代から、共に肌着生地の製造を手掛けていた丸和ニットと吉田染工(貴志川工業の親会社)。70年代になり、丸和ニット代表・辻雄策さんの祖父・武雄さんと、貴志川工業代表・吉田篤生さんの父・正昭さんが親睦を深めます。吉田染工が貴志川工業を設立した際、丸和ニットが仕事を回してくれるなどの協力もあったそうで、2代目の吉田社長は「今、貴志川工業があるのは辻さんのおかげ」と言い、丸和ニットの4代目の辻さんも「弊社こそ、吉田染工さん、貴志川工業さんのおかげ」とお互いに謝意を忘れません。そんな縁もあり、和歌山電鐵貴志川線(ねこ駅長をモチーフにした“たま電車”が人気)沿いに本社&ファクトリーを置く両社。本企画で随一の歴史と経験を誇るタッグが、お互いの粋を尽くした結果、ハイエンドな黒Tシャツが誕生しました。
すべての面で、最高クラスの黒T

和歌山大莫小では、バランサーキュラー(丸編みに極細ナイロン糸を編み込むことで、しなやかなハリ感と伸縮性、堅牢性を持つオンリーワンな特殊生地)の魅力を様々な切り口で表現してきた丸和ニット。今回は超長綿のなかでも、長くて細い繊維を持つ希少なスビンゴールドが素材に選ばれました。「貴志川工業さんの加工は業界でもすごく評判が高いので、綿糸のグレードをアップすることで、バランサーキュラーの持つ艶感を高め、パシッとした生地にして貰おうと考えました」と辻さん。
貴志川工業は綿素材にシルクのようなドレープ感やしなやかさを与えるシルケット加工を得意とします。本企画ではシルケットに加えて、酵素によるバイオ加工とガス焼きの2工程で表面の毛羽を取り除き、最後にローラーの圧力で光沢を与えるカレンダーも施しました。「貴志川工業では上品さや高級感を引き出すフルスペックに近い加工ですが、シンプルで素材の良さを感じる仕上がりになったと思います」と吉田さん。バイオ・ガス焼き・シルケット・カレンダー、4加工の合わせ技は「華やかな集まり」を意味する「ギャラクシー」と名付けられました。
超長綿は発色に優れますが、バランサーキュラーはナイロンを8%使用しているため、綿とナイロン用の染料で2回染めを行い、さらに極限まで毛羽を取ることで光の乱反射を抑えスーパーブラックを実現しています。
一見バシバシに度詰めした天竺生地のようですが、日光に当てると向こうがうっすら透けるくらい風通しは抜群で、袖を通すと驚きの軽さ。バランサーキュラー特有のハリ感で、汗をかいてもベタベタと身体につくことがなく夏空の下でも快適さを約束します。おまけに型崩れしにくく、伸縮性があり繰り返しの洗濯にも強いと、私たちがTシャツに求めるニーズをすべて形にしたようです。

貴志川工業のギャラクシーで表現された宇宙を思わせる深いブラックと、丸和ニットでサンプルを作成した際、生地番号がたまたま999だったことから「ギャラクシーブラック999(スリーナイン)」と命名された本アイテム。そう言えば取材時に乗車した“たま電車”も漆黒だったっけ。素材、生地、加工、黒さ、すべての面で、最高クラスの黒Tです。
クルーネックT、ポケTの二種類販売。その他のタッグTはこちらからチェック!
阪急うめだ本店にてPOP UPも開催、実物を見たい方はぜひお越しください!
開催日時:2024年5月8日(水)~5月21日(火)
開催場所:阪急うめだ本店 8F 紳士服洋品 プロモーションスペース81