日本独特の飲み文化、だからこそ足を踏み入れてみたい
スナックの文化、心得、魅力をたっぷりレクチャー【初めての“スナック”基本の「き」】
今、若者を中心に新世代スナックが人気を呼んでいるってご存知? とはいえネオでもレトロでもスナックってどんなとこ? ルールってあるの?と、わからないことだらけ。そこでスナック探訪家である五十嵐さんに、スナックの文化、心得、魅力をたっぷりレクチャーいただきました。しっかりマスターしてディープな世界に飛び込んでみては?

スナック探訪家
五十嵐真由子さん
「訪れた数は700軒超え!」
スナックをこよなく愛する“スナ女”代表。スナック入門講座、女子向けツアー、オンラインスナック横丁など、スナック企画を精力的に展開&スナックブームの火付け役!
オンラインやツアーなどオモシロ企画満載!




全国のスナックとオンラインで繋がる企画や外国人向けツアー、地方の地域や街のスナックを巡るツアーの監修&ガイドなど、数々のスナックイベントを随時開催中。もちろん初心者もウェルカム大歓迎♡ 詳しくはhttps://snackyokocho.comをチェック。
[すてっぷ いち]
そもそもスナックってどんなとこ?
ママやマスターがカウンター越しで接客をしてくれるアットホームな場所
ママの接客はもちろん、お客様同士が交流を持ち、一体感が味わえる特別な空間。なにより多種多様な人達が集まって色々な会話が楽しめる、まさに人付き合いを学ぶのにはもってこいの場所です!
[すてっぷ に]
一番の魅力は?
他にはないママやマスターの人柄、個性、接客
ママはお店の顔であり、雰囲気や客層はママ次第。聞き上手、話し上手、料理上手と、どんなタイプのお客様でも楽しむことができるはず。色々なお店に足を運んで、自分にぴったりなお気に入りのママを見つけましょう!
[すてっぷ さん]
料金って?
ほとんどのスナックは“セット料金”が基本
席料+お酒、おつまみ、水&氷、カラオケ歌い放題で、3000円〜ぐらいのセット料金が基本。お店によっては、おつまみやおかわりが別料金で発生しますが、それぞれ単価が設定されていることが多いので、心配することはありません
[すてっぷ よん]
店選びのコツは?
耳をすませて推測&5cm扉を開けてみよう
漏れ聞こえてくる声やカラオケで中の様子を推測するのもあり。また扉はそ〜っと5cmほど開けて、隙間から覗いてみましょう。中の雰囲気やお客様の人数などを把握。なんらかの違和感があったら入店を避ける意識も大切ですね
ここでクイズ!
看板からもどんなお店か予想できます。上段のようにママの名前が店名の場合はママの世代が推測しやすい。中段の当て字はバブル期を謳歌した元気なママが多い。下段の書体が今っぽい=新世代ママがいると推測できます
ネオもレトロもここが大事!
スナックの心得五ヶ条
一、ママの許可なく入店はNG
席が空いているからといって、必ず入れるわけじゃありません。入店の際は勝手に上がり込まず、まずは入り口でママに一声かける。
二、カラオケ独占禁止
カラオケを気持ちよ~く歌うのはまったく問題ないが、何曲も連続で入れるのはNG。順番を待っているお客様もいたりするので。
三、タイミングは見計らうべし
他のお客様がカラオケを歌っている最中に退店するのは避けましょう。曲が終わるまで待つなど、場の空気を読むことも大事です。
四、自分勝手&泥酔は×
飲み過ぎは注意は、スナックだけじゃなく呑みに行く場合の基本。泥酔するとお店はもちろん他のお客様にも迷惑をかけてしまうから。
五、粋な客を目指すべし!
居心地がいいからといって、閉店時間も気にせずに居座るのは……。お店やママの迷惑にならないよう、引き際を見極めるのも肝心です。
「五十嵐さんに聞いた“今行くべきネオスナックがここ!”[その1]
終活スナック「めめんともり」
死をタブー視せずオープンに語り合える“終活”とスナックが融合。店内にはなんとデザイン棺桶が常設されており、いつでも入棺体験ができるのだ。また、さまざまなイベントやワークショップを定期的に開催し、終活に関する知識や情報を共有できる唯一無二の場所。
カラオケはないけど“棺桶”はある!?
☎ 03-3631-2890
営業時間. 19:00~24:00 日・祝/定休
「五十嵐さんに聞いた“今行くべきネオスナックがここ!”[その2]
スナック「一房」
昼はカフェ、夜はスナックという2つの顔を持ち、どことなく大正ロマンな雰囲気を醸し出す店内で出迎えてくれるのは、着物を着用した“サキママ”。聞き上手で話し上手ゆえ、お一人様でも初心者でも、気軽に楽しめる。ママとの会話をじっくり楽しみたいなら、ぜひ訪れるべし!
着物に身を包んだ若いママがお出迎え♡
☎ 03-6804-0249
営業時間. 水・木・金・土・日19:00~2:00 月・火/定休
※表示価格は税込み
[ビギン2024年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。