今使える、マル珍ヴィンテージ仕様! ジャックマンで学ぶ’40s後付けパーカ
スウェットパーカのカタチなんてどれも同じでしょ? そう思ってる人は、“後付けパーカ”を知らなきゃ損!
ジャックマンのパーカーで学ぶ
ディテールの名称と役割
首元に立体感を生む不完全のカッコよさ
表糸に太めの7番綿糸を使用し、強い杢感と肉厚感を表現した、’40年代モチーフの後付けパーカ。日本の自社工場で地縫いした後、負荷のかかる部分にカバーリング縫製を施すなど作りもしっかり。1万6000円(ジャックマン)
後付けダブルフェイスはこんなに“立ち”がいい!
“取って付けた”ようなフードだからこその価値
後付け仕様に加え、表裏に生地を張り合わせた“ダブルフェイス”なので、普通のパーカより“立ち”がよく、ナヨッとしない。一枚で着ても味気なく見えないのも◎。
ってのも、そもそもパーカは1950年代以前まで丸首スウェットに後からフードを縫い付けた…つまり“後付け”されたものが主流だったんです。
防寒用とか、生産効率を重視したためとか、誕生理由は諸説ありますが、いずれにせよこの“取って付けたような”意匠こそ重要。普通のパーカにはない"立ち”が生まれるから、現代の着こなしにもひと役買ってくれるんです。
つまりは、不完全だからこそカッコいいってコト!ヴィンテージアスレチックを得意とするブランド、ジャックマンもこの一見無駄な、でも“わかってる”意匠を踏襲。
羽織るだけ~♪ でニュアンス上手なパーカ通を気取れるのだから、ヴィンテージの旨み濃厚でしょ?
ツートーンパーカも後付けならではの醍醐味だ!
オールドジョー
ヴィンテージでよく見かけるのが、ボディと別色のフード&カンガルーポケットを後付けしたツートーンパーカ。
その独特の空気感をヴィンテージの風合いまで上手に表現したのがオールドジョーの一着。重厚な見た目に反して、春らしいコットンリネンの軽い着心地も◎。3万円(オールドジョー フラッグシップストア)
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年6月号の記事を再構成]
写真/大嶽恵一 文/いくら直幸 吉田 巌(十万馬力) 秦 大輔 星野勘太郎 伊藤美玲 礒村真介 桐田政隆 黒澤正人 今野 壘 黒澤卓也 栁澤 哲 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/北村達彦 イラスト/TOMOYA daisketch