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ヒピハパのロングスリーブTシャツ

ヒピハパのロングスリーブTシャツ

あれ? なんか真ん中がぽっかり空いてる……変なボーダーT着てるなぁ。……くらいにしか思ってなさそうな人を前にしたら、さぁそこからがこの服の見せどころ! 目の前で腕を組んで見せましょう。

すると、急に普通のボーダーTに様変わりした姿を見て、相手は面食らうはず。そうなったらもうツカみはOK。後は腕組みを解いて種明かしすれば、“錯覚かと思った(笑)”と、小笑いを起こせるはずです♪

 

腕を組むとボーダーが完成(笑)

腕を組むとボーダーが完成
タネも仕掛けもいたって単純♪ ボディの中心部分だけボーダーを省略して、袖の絶妙な位置にボーダーを配置しているだけ(笑)。
 

今作を手掛けたのはドメブラ界の重鎮、ヒピハパ。1992年のスタート以来、“人を驚かせる”、“笑わせる”、“喜ばせる”をモットーに服作りをする、唯一無二のブランドです。

こうした変則的な服も’90年代半ばから展開し続けていて、もちろん素材や縫製などギミック以外の部分にもコダワリはある。でもビギンは、この遊び心あふれるボーダーTを見て、改めて思い出したんです! “服ってやっぱり楽しい!”という初めて自分のお小遣いで服を買ったときのような高揚感を♡

本来相手に威圧した印象を与えがちな、“腕組み”という動作すら“笑い”に変えられる。これこそ服のとっても大事な要素なんですね。流行の移り変わりが激しく、価格競争も激化し、不必要なまでの機能性の向上が求められる。そんな厳しい現在、たしかにお洒落な服はたくさんあるけれど、純粋な楽しさは置き去りになっているんじゃないでしょうか。

編集長のミツキはまだ駆け出しの編集者だった頃、デザイナーの加賀さんを取材し、この服の楽しさを教わり深~く感動したとか。服は心を豊かにする生活の必需品。そんな忘れがちな本質を再確認させてくれた、一本線はなくとも、実に一本筋の通った逸品です。

 

“普通だけど面白い”を追求し続ける重鎮

“普通だけど面白い”を追求し続ける重鎮

デザイナー、加賀清一氏が1992年に設立したドメブラ。エンターテインメント性あふれる服で、世界中にコアなファンを獲得している。

 

ピースマークも腕組み専用♪

変則ロンTのピースマークバージョン

腕組みして初めて柄が完成する、変則ロンTのピースマークバージョン。怒って腕を組んでも、場が自然と和んじゃうかも?(笑)

 

だまし絵でお馴染みの名画家マグリットに影響されて作り始めたという、変則ロンTのボーダー版。差別化が図りにくい定番品を、腕を組まなきゃ完成しないように柄を配置する、という奇抜なアイデアで、見事オンリーワンの仕上がりになっている。既成概念のボーダーラインを超える珍品だ。ボーダー/1万4000円、ピースマーク/9800円。

(問)加賀デザイン事務所
☎ 03-3801-5874

※表示価格は税抜き

 


写真/工藤 恒(アルフォース) 文/黒澤正人

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