
コーポレートカラーの紺への情熱。そのシップスらしいこだわりが、ナイロン2トップとのコラボレーションを実現させた。品格と品質、その両方を追求するためには2社の最強タッグが不可欠だったのだ。
品格と品質を兼ね備える今世紀最強コンビ
名だたるメゾンブランドに供給されることで知られるリモンタナイロン。ビギン読者には同郷の伊ブランドの鞄でもお馴染みでしょう。あの艶、あの色鮮やかさ。今更ですが、その名がとどろくだけの十二分な理由があります。
かたや小松精練。石川県が誇る化繊の名手で、その真髄は”染色の巧さ”にあり。どちらかといえば「知る人ぞ知る」存在ながら、昨今の素材重視の流れから徐々に知名度を高めています。
今回はなんと、この2社のコラボ!という、心躍る別注企画。リモンタナイロンは手触りや生地の表情など、”質”の面でも最上級。その生地の高級感を残しながらも、渋み&深みを加えたい。とどのつまり「男の紺」を極めたい。ならば染色の匠・小松精練に依頼を!というのがコトの経緯です。艶リモンタが渋リモンタへと衣替えし、男度が倍増しているってワケなんです。
こうして完成したのがザ・ノース・フェイスのヌプシ・ブーティとオリジナルのダウンジャケット。そもそもヌプシ〜には明るい青しか展開がなく、かたやシップス側には表現したい理想の色みがあり、その必要に迫られて実現した今回のコラボ。数多の傑作「紺」別注を生んできたシップスが手掛けた、ナイロン2トップここにあり!です。
あまりに高密度。ゆえに撥水性もあり
リモンタがメゾンや高級鞄メーカーに重宝されるのは、丈夫さ、美しさに加え、高密度に織られることで獲得した撥水性の高さ。小雨程度は気にならないし、汚れもつきにくい。
細かいディテールにも工夫がキラリ
ポケットはフラップ付きで「手ぶら」を強力にアシストするが、そのポケットの外側にはハンドウォーマー用途のスラントポケットを装備する。内側は起毛フリース素材で暖かい。
カジュアルなファー付きだが、濃紺なのでオンにも対応。
左/ラッセル アスレティック×シップスのスウェット9500円、スノーピークのタートルネック8800円、スティル バイ ハンド×シップスのパンツ1万6000円、ニューバランスのシューズ2万5000円。
右/シップスのスーツ6万8000円、ピエトロ プロヴェンツァーレのシャツ1万7000円、ブリューワーのタイ1万4000円、アレン エドモンズのシューズ5万5000円、トゥミ フォーシップスのバッグ5万5000円。
シップスの
フィールドダウンジャケット
高密度ゆえ上品&丈夫なリモンタナイロンを小松精練の技術で染色したダウンジャケット。ボックス状のキルトのため、羽毛の偏りによるコールドスポットが生じず暖かい。ファーはジップで着脱可。他に黒、カモ柄もあり。各4万8000円。
ダックの王様がたっぷり200g入ってます
南仏のピレネー山脈で飼育され、フォアグラなどの高級食材のために品種改良を積んでたどり着いた大型ミュラール種の羽毛を封入。
750フィルパワーがたっぷり200g入り!
想像してみてごらん、暖かさに包み込まれる足を
内側がモコモコっとして見えるのは、化繊中綿の代表格プリマロフトを採用しているから。ダウンと違い、濡れても保温力が落ちないばかりでなく、ダウンに比べれば暑くなりすぎない。
撥水を通り越してウォータープルーフ
防水透湿性に優れたウォータープルーフを採用し、内部の蒸れを排出しながらも外からの水の浸入はシャットアウトしてくれる。アウトドアメーカーならではの機能性の高さだ。

フェスファッションやニコタマダムに人気のヌプシ・ブーティ。ブーティだが、マットなシップスネイビーになると今までとは違うシックな着こなしにも対応。こんな色が欲しかった! オーラリーのジャケット4万9000円、シップスのタートルネック1万4000円、同パンツ1万5000円、同メガネ2万2000円、シップス オーセンティック プロダクツのシャツ1万3000円。
ザ・ノース・フェイス × シップスの
ヌプシ・ブーティ ショート
女性人気も高いため、ともするとかわいい印象が強くなってしまうヌプシ・ブーティ。そこで買いたくなるような骨太な紺色を目指し、リモンタ×小松精練のナイロンに衣替え。中綿には暑くなりすぎないプリマロフト入り。1万6000円。
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/磯村真介 スタイリング/鈴木 肇 ヘアメイク/北村達彦
商品の問い合わせ先/シップス 渋谷店TEL03-3496-0481 https://www.shipsltd.co.jp/