“通しか知らない”をサクッと学ぶ[10minutes ヴィンテージ]
「価格据え置き、ロマン2倍! 狙い目Wネームスウェット」
エル・エル・ビーンの
ラッセルアスレティック製スウェット
TEACHER:Grab ストアマネージャー 牧野悠平さん
最近の古着熱はほんっっっとに凄い! チコッと前までは5000円くらいだったアイテムが、いきなり1万ウン千円の相場に(焦)……なんてこともザラ。古くからの古着ラバーにしてみたら、そんなバブリーな古着界に身を置きながらも、健気に良心プライスを貫き続けてくれる良品に食指が動くわけで……。
「その点このラッセル製スウェットはず〜っとU-1万円。だけどしっかり通ウケもいい。まさにグッドレギュラーですね」。そう猛プッシュしてくれた牧野さん。
「エル・エル・ビーンはさまざまな企業とコラボアイテムを作ってきてるんですが、このラッセル製スウェットもその一つ。実はチャンピオン製スウェットもあるんですが、そちらは今や状態次第では3万円オーバーもザラで、何より希少すぎてほぼ買い付けできなくなってきてしまいました。
その点ラッセル版は、同じメイド・イン・USAでロマンたっぷりだし、デザインもユニークな個体が多いのに安価。狙い目です」
[目利きPOINT]
脇下の三角ガゼット
エル・エル・ビーンの
ラッセルアスレティック製
スウェット
1980~90年代製と思われるラッセル謹製スウェット。フロントのV字ガゼットや脇下の三角ガゼット等、クラシカルなアスレチックウェアの意匠が凝縮された、アメリカンな作りが◎。〝SOUTHPORT YACHT CLUB〞のキャッチーな刺繍もユニーク。8300円(グラブ)
クルーネック以外のデザインも
「チャンピオン製の別注スウェットがベーシックなのに対して、ヘンテコなデザインのものが多いのがラッセル製の面白いところ」と牧野さんは語る。クルー以外に、こんなハイネック&ハーフジップタイプもあり。もちUSAメイド! 8300円(グラブ)

Grab ストアマネージャー
牧野悠平さん
他県からもヴィンテージラバーが押し寄せる広島の名店。そのボスは王道アメカジからマニアックなユーロものまで守備範囲も広大。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年4月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人