シチズンの新作はフル充電で1年間動き続ける、空前絶後の発電効率!
新開発ムーブメントを備えつつ、デザインは’70年代レトロロマン調に
さまざまなライフシーンで太陽光発電が、すっかり身近になった昨今。時計の世界も、それは例外ではないワケですが、そうした光発電ウォッチのパイオニアがシチズン時計です。同社が世界初のアナログ式光発電時計を発売したのは、47年も前の1976年のこと。以来、たゆむことなく、そのサスティナブルな技術を進化させてきたのです。
と、まさに光発電ウォッチの先駆にしてオーソリティであるシチズンが、去る10月19日、なんと一度のフル充電で365日間、すなわち丸っと1年間、止まることなく動作し続けるという「エコ・ドライブ365(Eco-Drive 365)」をリリース! この驚異的な発電効率&持続性が、もっか時計好きの間で話題となっております。
「エコ・ドライブ」は太陽光はもちろん、室内のわずかな光さえも電気に変換し、余剰電気は2次電池に蓄電しつつ、そうしたエネルギーで長期間、時計を駆動させる、シチズン独自の光発電技術です。そして、今回登場した「エコ・ドライブ 365」は、そんな低消費電力&長時間駆動を誇る「エコ・ドライブ」の特性がさらに強化されたモデルなのです。
この技術のかなめともいえる新開発「エコ・ドライブ」ムーブメント「Cal.E365」では発電効率が大幅に高められており、同時に運針パルスなどにも工夫が重ねられたことで、モデル名どおりの、365日間駆動し続ける超タフネスな「エコ・ドライブ」ウォッチへと進化。しかも、この超絶の発電効率を実現しながらも、「Cal.E365」のサイズがさまざまなデザインに対応可能な、汎用性の高い27mm径に抑えられているというのも革新的なのです。
ということで、トップ写真をご覧あれ。これらデビュー3モデルのデザインは、じつは1973年に発売された「シチズン クオーツE・F・A」というモデルにインスパイアされたものであり、’70年代においてさまざまなプロダクトに取り入れられた直線的な面構成をベースとし、それに呼応する12時&6時位置の山なりラインを特長としています。と聞けば、3モデルはいずれもが、たしかに’70年代テイストのレトロロマンなたたずまいであることがお分かりでしょう。
このうち、レギュラー2モデル(トップ写真の左&中央)では4種のサイズ&カラーの異なるラメを調合したうえで、文字盤にそれをちりばめて星空と地球の美を表現。また、メタルインデックスを文字盤ではなく、外周の見返しリングにセッティングすることで、奥行きや広がりが感じられるデザインにもしています。
一方、限定モデル(トップ写真右)は、往年の「シチズン クオーツE・F・A」にさらに近いデザイン。4か所のインデックスにセッティングされた「クレサンベール」(京セラが開発した人造ルビー)がナニゲにセクシー&エレガントです。ちなみに、バンドはLWG認証(皮革産業関連の国際的団体による、厳格な環境対策を実施する皮革関連会社に付与される称号)のカーフ製……。と、「エコ・ドライブ」とともに、バンドもサスティナブルなものとなっております。
オールブラックにさんざめく星々が美しい「BN1015-52E」
漆黒文字盤と、ジェットブラック色のケース&バンドの組み合わせによるオールブラックゆえ、ラメのきらめきが一層映えて美しいレギュラーモデル。しかも、その文字盤では、見返しリングにセッティングされたインデックスと相まって、奥行きと広がりも感じられる。6万3800円。
ステンレススチールの素材感が際立つ「BN1014-55E」
無垢のステンレススチールがもたらす素材感により、ケースの直線的面構成がさらに際立ったモデル。そのケース&バンドのシルバーと、文字盤&ベゼルの漆黒によるハイコントラストも粋だ。レギュラーモデル。5万8300円。
ルビーの深紅がエレガントな限定モデル「BN1010-05E」
コチラは独創的なデザインで発売当時、話題となった「シチズン クオーツ E・F・A」を彷彿とさせる限定モデル。インデックス&見返しのゴールド色、12・3・6・9時位置の「クレサンベール」の深紅、文字盤の漆黒、そしてそれを背景にしたラメ装飾のきらめきが交響し合い、このうえなく優美なフェイスに。11万円(世界限定1200本)。
INFORMATION
シチズンの
「エコ・ドライブ365」 ※3型共通仕様
駆動方式:クォーツ(光発電エコ・ドライブ)
ムーブメント:「Cal.E365」
防水性能:10気圧
ケース径42.5mm
ケース素材:ステンレススチール
問い合わせ先/シチズンお客様時計相談室☏0120-78-4807
https://citizen.jp/Eco-Drive365/special/index.html
※表示価格は税込み
文/山田純貴