一生カバンの裏側「縫製」
見えない“仮縫い”が製品強度を陰で支えていた!
コレが仮縫い
普通の倍近い手間をかけた見えない努力が耐久性を生む
普通のカバンは裁断されたパーツを縫い合わせるだけだが、タンカーは別。いきなり縫うと生地がズレて中綿がはみ出てしまうため、まず各パーツの端スレスレ(マジでミリ単位! )を仮縫いするのだ。完成後は見えなくなるこれのおかげでタフに仕上がるってワケ。
無策に縫うと、表地と裏地両方に針が通らず中綿がはみ出ることがあるため、なんとパーツの端をわざわざ仮縫いしてたんです!
タンカーを最初期から手掛ける職人さん
仮縫いはすべて本縫い後には見えなくなる
つまり一般的なカバンの倍近いステッチが施されてるってワケ。だから当然強度も抜群。30年使ってもヘタレない強さは、こうした各工程をスペシャリストたちが担うことで実現できていたんです。ひとつのカバンにここまで匠の手が入っているなんて、まさにやりすぎでしょ?
※表示価格は税抜き
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人 今野 壘 スタイリング/鈴木 肇 イラスト/daisketch