COOL Begin
Oct-21-2023

絶滅危機の本物チャイニーズトグルを使ったポストオーバーオールズのジャケットって? Begin12月号は現在発売中!

現在発売中のBegin最新号12月号は「絶滅危惧服」特集です!

遠い昔、はるか彼方の海のどこかで……(ってこれは某名SF大作のおなじみの始まり方ですが笑)、
銀河系ではなく地球上で、海から始まりあらゆる生命は繫栄と衰退を繰り返しながら命を繋いできました。残念ながら息絶えてしまったり、今もなお存続を懸け闘っているのが、「絶滅危惧種」。
じつは、服にも「絶滅危惧」なアイテムがあるのです!
本場の地で作れなくなってしまうもの、素材の確保が難しいもの、
作り手の高齢化で存続が危ういもの、そもそも数を多く生み出せないもの、
世界情勢が理由で突然買えなくなるもの、、、。
本特集は、そんな希少な服をカテゴリー別に紹介しています!

今回は、大量生産とは対極の繊細な手仕事をするポストオーバーオールズをちょい見せ!


米国ワークの達人が選んだ本物のMADE IN 中国

ポストオーバーオールズのデザイナー、大淵さんは米国ワークの達人として知られますが、じつはフレンチチャイナと呼ばれる服も好物です。フレンチチャイナとは、「戦前にフランスなど地中海沿岸へ移り住んだ中国系の人々が着ていた、インディゴ染めの作業着」。チャイナ服同様、フロントは丸めたトグルで留めるのが特徴です。ポストオーバーオールズではここに、フレンチワークの意匠を加えるなどしてアレンジしたモデルを展開。生産先として辿り着いたのは、他ならぬ中国の工場でした。

 

フレンチワークに見られるポケット意匠や、エンジニアジャケット風の衿のないデザインをドッキング。オリエンタルな雰囲気でありながら合わせやすい顔に仕上げた、大淵さん流のフレンチチャイナだ。こちらはシワ加工のナイロン&シンサレート中綿を用いた新作。マンネリ打破に一着いかが? 5万2800円。

「秘伝のトグルを求めたら上海に辿り着きました」

「最初は日本で作ったのですが、やはり理想のものではなくて。中国でも今やチャイナトグルを手作業で作れる工場は少なく、知人づてにやっとみつけた上海の工場にお願いしました。古いフレンチチャイナも皆そうですが、トグルやループがとても細い。他の部分のステッチもじつに繊細なんです」。

ポストオーバーオールズがわざわざ日本から生地を送り、中国でフレンチチャイナを生産するのは、美しいものを追求するから。まさに絶滅危惧に瀕した、秘伝の手仕事を頼ればこそ!というわけです。

他にも、ショットのライダースジャケットやブルックス ブラザーズのボタンダウンシャツなどのメイドイン本国のアイテムが続々登場します。気になる……!という方は、是非Begin12月号を手に取ってみてくださいね。

 

 

●Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B0CHFDMZ36

ビギン編集部 アンドウ

「情報を着ているんだ!」精神のもと、メイド・イン・本国のウリ文句に弱い服好き男。モーシャンのショーツは来年からはアジア製になるらしく、今夏に買い逃したことを後悔しているとのこと。

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