”通しか知らない”をサクッと学ぶ[10minutes ヴィンテージ]
「ワークとヒップホップの要素を両取りできる」
ベンデイビスのハーフジップ プルオーバーシャツ
TEACHER:cave古着屋 スタッフ 菅 泰斗さん
90年代ブームはヴィンテージ界にも波及。少し前までは“レギュラー”として扱われ、わずか数千円で入手できたアイテムたちも、今や“ネクストヴィンテージ”としてウン万円で取引されることも増えてきました。
そんななか今はまだ買いやすいけれど、ズバ抜けた通度を誇ってるのが、このベンデイビスのハーフジップシャツです。「実は知名度こそあるものの、古着市場では同じ米国ワークブランドのなかでもカーハートやディッキーズに比べて流通量は少なめ。わかってる人御用達的なブランドなんです」。
同ブランドといえば骨太なワークパンツが著名ですが、「実はこの珍しいハーフジップシャツも代表的アイテム。90年代にかのビースティ・ボーイズをはじめとするヒップホップ・アーティストたちがこぞって愛用したことから、ストリートのアイコンとして浸透しました。ワークと音楽カルチャーの双方に根を差した希少なアイテムとして、今後お宝化していく可能性大です」
コットン×ポリのタフ生地
ベンデイビスのハーフジッププルオーバーシャツ
豊富なカラバリを誇る同アイテムのなかでも、特にアイコニックなのがこのヒッコリーストライプ。清涼感◎でこれからの季節にもジャスト。ワーク然としたボックスシルエットもまた今の気分にどっパマり。こちらは貴重な90年代の米国製。8500円(cave古着屋)
着こなしやすいブラックもあり!
ビビッドなカラバリが多いのも米国ワークブランドの特色だが、手持ちのアイテムとのシンクロ度を考慮すると、ブラック単色のが断然使い勝手は上。こちらも嬉しい90年代の米国製♪ ちなみに特徴的な綿ポリ生地は、着込むと柔らかく、味わい深〜く育ってくれるエイジング素材としても人気。6000円(cave古着屋)
cave古着屋 スタッフ
菅 泰斗さん
国内外から仕入れたヴィンテージを常時数千点扱う人気ネットショップのスタッフ。アメカジからユーロワークまで守備範囲も広大!
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン)文/黒澤正人