”通しか知らない”をサクッと学ぶ[10minutes ヴィンテージ]
「風変わりなのに品もあって便所サンダル感はゼロ」
ドイツ軍のシャワーサンダル
TEACHER:ichie 店長 西 京之介さん
ここ数年台頭しているシャワーサンダル。ラクだし安価だしトライしてみたいけど、ともするとしみったれて見えちゃうのが難点。かといってブランドのロゴをデデ〜ンと押し出したスポーツブランド系は、チト恥ずかしい……。
な〜んて尻込みする定番好きに推したいのがコチラ。なんとドイツ軍のシャワーサンダルです。
「まず軍用のシャワサンなんてあったんだ!というのが驚きでした。しかもドイツ軍というのがまた渋い。どうやら90年代に採用されていたものらしいのですが、これがシャワサン特有のチープシックな雰囲気は残ってるんだけど、骨太な背景のおかげか、便所サンダル感は皆無なんです」。
西さんはまた、その風変わりな意匠にも惹かれてるそうで、「アッパーにレースアップ風のデザインが施されてるあたりも、ユーロミリタリーらしい品があって萌えるとこ。EVA製でフットベッドが厚めだから、履き心地もフカフカだし、大人にはうってつけだと思います」
クッション性◎な厚めのEVAソール
ドイツ軍のシャワーサンダル
90年代にドイツ連邦陸軍に採用されていた、れっきとした軍用品。こちらはその貴重なデッドストック。レースアップ風のデザインアクセントや、深い~いネイビーカラー等、品を底上げする意匠の数々がシャワサンにありがちなしみったれ感を払拭。4290円(ichie)
近国イタリアにも上品シャワサンあり
同色市松模様が程よいアクセントに
イタリア有数のフットウェアメーカー「SENSI」が、同国の軍へ納入している軍用シャワサン。スニーカーソールなどでもお馴染みであるEVA製なドイツ軍ものに対し、こちらは水や薬品による変質に強いPVC製。さりげなく市松模様を配すセンスはさすがイタリア。参考商品。相場は2000円前後。
ichie 店長
西 京之介さん
2013年に熊本市上通町で創業した人気店の店長兼バイヤー。年に数回渡米してバイイングするかたわら、ユーロものにも注力している。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年8月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン)文/黒澤正人