特集・連載
入手が困難な人気職人のあけび籠に心酔“かごマニア”宮川さんの一生モノ
とことん使える一生モノ また値上げぇ~!?と、こっちが音を上げてしまいそうな昨今の日本経済……。でもしょげてばかりじゃいられない。モノ好き賢者の成功体験を聞きながら、結局得する「一生モノ」をオールジャンルで紹介します。 この記事は特集・連載「とことん使える一生モノ」#29です。
好きが高じて仕事に影響しちゃう人、もしくは仕事が趣味に転じてヌマっていく人、オタクの形は人それぞれ。ヘンタイな偏愛者さんの超マニアックな一生モノをお見せします。
「マダムの行列にまじって地方まで買い集めに行きます(笑)」
―緑青 眼鏡店 オーナー 宮川佑介さん
6年ほど前から秋田在住の職人、中川原信一さんの作品に心酔していて、編みの綺麗さと形の均等さで群を抜く、彼のあけび籠ばかり集めています。ただ、手作りで数が出ない上に、人気の職人さんだから入手が困難。
地方まで足を延ばし、マダムばかりの行列に並んで、なんとか手に入れています。80~100年使えるといわれるあけび籠、一生どころか次の世代に繋いでいきたいですね。
中川原信一作のあけびの籠
道具は使われてこそ美しいという「用の美」を実践。すべて実生活で使用している。価格は2万円~だが、プレミアが付き十数万円の値付けがされる場合も。
あけび籠の良さを早くから子供達に伝えています
緑青 眼鏡店 オーナー
宮川佑介さん
ヴィンテージアイテム好き。それも美と実用を併せ持つ「用の美」が好み。取り扱う眼鏡の中にも古き良き年代物のフレームが多数。
[ビギン2023年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。