特集・連載
オシャレ賢者が溺愛する旅カバン3選
とことん使える一生モノ また値上げぇ~!?と、こっちが音を上げてしまいそうな昨今の日本経済……。でもしょげてばかりじゃいられない。モノ好き賢者の成功体験を聞きながら、結局得する「一生モノ」をオールジャンルで紹介します。 この記事は特集・連載「とことん使える一生モノ」#09です。
リベンジトラベル気運が高まる中、改めて自分の旅道具を見直したいという人も多いはず。賢人の溺愛品を参考に、旅と人生の記憶を刻むに相応しい逸品を見つけてくださいませ♪
①「僕の記憶と記録が刻まれた世界で唯一のリモワ」
―チャコール トーキョー 武井 涼さん
リモワのキャリーケース
お洒落な旅行カバン=リモワという大先輩の教えに従い、90年代に購入。修理を繰り返しながら、野球の聖地を共にする。こちらに近い現行のモデルは「オリジナルチェックイン M」22万8800円(リモワ クライアントサービス)
パネルを地図に見立て、ステッカーを貼っている。写真はマリナーズのもの
時に息子も連れ、25年をかけてMLB30球場へ
伝統のグルーヴデザインを配したキャリーケースの象徴的な本作は、UA時代の先輩に倣い購入。初めて一緒に海を渡ったのはマリナーズ観戦時で、そこで買ったステッカーをパネルに貼ったことで、MLBの球場巡りに火がついた。
休暇の度にあらゆる球場へ赴き、2016年に30球場を制覇! いくら進化したモデルが出ようと、思い出を詰めたこのリモワを手放すつもりはありません。
チャコール トーキョー 店長/バイヤー
武井 涼さん
ユナイテッドアローズで名物スタッフとして活躍後、Charcoalの設立に参加。部分的な再生がコンセプトの「ボドコス」もローンチ。野球好き。
②「倒れようがぶつけようが何とも思わない。これぞ道具のあるべき姿かと」
―フォトグラファー 永易量行さん
ハーディグのストームケース
耐久性に優れるポリプロピレン製のケース(iM2720)はラップトップ用(iM2300)とセットで使用。愛用し続けて23年、一度も壊れたことはないとか。後継シリーズは、ペリカンにて展開されている。
ラッチ中央にあるボタンを押せばパチンとすぐ開く
年10回以上はラン遠征などで九州へ飛びます
使用機材がデジタルに切り替わりつつあった2000年頃、大きくて汎用性の高いケースを探していました。初めはペリカンを狙うも、当時の私には手が届かず。調べていると、ペリカンのライバルだった米・ハーディグの存在を知り、直輸入しました。
見た目やタフさはペリカンと変わりませんが、開閉しやすいラッチは便利。その後ペリカンに買収されるというオチも含め気に入っています。
フォトグラファー
永易量行さん
雑誌から広告、トレイルランレースの公式フォトまで幅広く手掛ける敏腕カメラマン。自身もランナーとして年間数千kmを疾走!
③「重たい荷物も海外の悪路も平気です」―イラストレーター norahiさん
カリマーのairport pro 70
収納時に省スペースなのも魅力というソフトキャリーは、デタッチャブルのバッグ、レインカバーも付属。色展開や仕様はやや異なるが、現行品は4万8400円で購入可(カリマーインターナショナル)
リュックがルーツのブランドなだけに背負い心地も抜群!
20ヶ国以上を訪問。一番の思い出の地はロシアですね
旅行にあわせて現地で出展することもあるので、荷物が増えがち。だから荷物を詰め込んでも融通が利くソフトケース派です。
なかでもカリマーのコレは、収納力・機動力ともに抜群。パンパンに詰めても車輪が滑らかなので転がしやすく、さらにショルダーも付属。海外は未舗装の道が多いので、背負えるのはラクですね。この手のものは黒が多いなか、洒脱なグリーンにもグッときました。
イラストレーター/ukabustoreオーナー
norahiさん
雑誌の挿絵や映画、音楽関連のグッズを手掛ける実力派で、ポップで鮮やかなタッチが人気。9月にフリークス ストアで催事を予定。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。