特集・連載
「アクセサリー感覚で時計をするのにボーイズがぴったり」ロレックス
センスがエグい腕時計ガイド ビギンは考えました。センスがいい人は、腕時計選びの背景にも光るものがあるはずだ。時計との巡りあわせは、時にその人の生き様までも垣間見えるのです。だからこそ、えげつないセンスを感じさせる愛機の選び方を知りたい! 時計は、持ち主の味(センス)が現れるものだから。 この記事は特集・連載「センスがエグい腕時計ガイド」#09です。
アパレルディレクター 神谷真太郎さんの俺的名作時計
【ロレックス】オイスター スピードキング
腕時計は毎日着けるものなので、愛着があります。なかでも自分に似合う1本が「ロレックス オイスター スピードキング」。ドレスウォッチが好きでいつかは欲しいなと思っていたものの、なかなかいい個体に出会えなくて。そこで、セレクトショップ勤務時代にヴィンテージウォッチのポップアップストアを一緒に手掛けた江口時計店さんに、自分の細めの腕にも合うボーイズサイズをと依頼して、4年前に購入しました。
カルティエのタンク
もうひとつ、カルティエ「タンク」も、希少なブラックのフェイスと、ダイヤルに配された遊び心のあるローマンインデックスが気に入って購入しました。この2本は、その日のスタイリングに合わせてアクセサリー感覚で着け替えて楽しめるのも気に入っています。
江口時計店は専門の技師が在籍する工房を併設していて、江口さんの鑑定眼だけでなく、時計のオーバーホール、修理、鑑定ができるのが一番信頼しているポイント。伝統的な時計ブランドはもちろん、ジュエリーメゾンのウォッチも幅広く取り揃い、他の店とは違う個性的なものが見つかるのが大きな魅力です。
お店独特のセンスは、内装にも感じます。ヴィンテージを扱う以上、その魅力が伝わる空間にしようという心意気が感じられて、僕らのような“洋服屋さん”がモノだけじゃなくライフスタイルも大切にする感覚に近いです。江口時計店なら、ファッションに合う1本を見つけてくれると思います。
- 1940年代から80年代にかけて製造
- ヴィンテージの絶対数が少ない型
- 手巻き、ノンデイト、ボーイズサイズが特徴
2本ともスーツの腕元を邪魔しない薄さと、ヴィンテージならではのクラシカルな佇まいがポイント。時計のカラーと素材を装いに組み合わせて使い分けている。特にボーイズサイズが気に入っていて「絶対に売ったり捨てたりすることは考えられない」と語る愛用品だ。
ボーイズサイズは装いの上品なアクセントに活かせて使いやすい
アパレルディレクター
神谷真太郎さん
セレクトショップのバイヤーを経て、今春からアパレルブランドのディレクターに就任。長年のスタイルに合うドレス時計が好み。
[おいしい時計選びの極意]アクセサリー感覚で自分の服装に合うものを
[ビギン2023年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。