特集・連載
「“一点豪華主義”の僕にちょうどイイ時計」ロレックス
センスがエグい腕時計ガイド ビギンは考えました。センスがいい人は、腕時計選びの背景にも光るものがあるはずだ。時計との巡りあわせは、時にその人の生き様までも垣間見えるのです。だからこそ、えげつないセンスを感じさせる愛機の選び方を知りたい! 時計は、持ち主の味(センス)が現れるものだから。 この記事は特集・連載「センスがエグい腕時計ガイド」#08です。
スタイリスト小林 新さんの俺的名作時計
【ロレックス】オイスター パーペチュアルデイト
僕にとって時計は、地球史上において人間が創出し得る最高の製造技術と装飾技術が結集した、宝飾品の代表格。1800年代に製造されたウォッチで今なお動くものが現存するくらい、異次元の存在といっても過言ではないです。
携帯で時間が分かる現代も、多種多様な複雑機構時計やドレスウォッチを、職人やデザイナーといった多くの人たちが注力して作り上げていることにロマンを感じます。そういった人が格段に長い時間をかけて手で作り上げるモノへの語りの部分で、とても気が合うのが江口時計店さんです。
そこで、この「ロレックス オイスター パーペチュアルデイト」を購入しました。40代になってゴールド色が肌に馴染みやすくなり、金無垢とはまた異なる14Kの金張りが、趣を醸し出してくれます。腕に載せてちょうどいいバランスのケースサイズなのもイイ。
パテック フィリップ カラトラバ
もう一つ、「パテック フィリップ カラトラバ」も入手しました。先輩が着けていたのを見ていつかは欲しいと思っていたところ、江口さんのショップに入荷され、即購入しました。
僕は仕事柄あまりスーツを着ることがなく、普段はTシャツにデニムといったスタイルに小物で上品さを添える“一点豪華主義”が好みなので、こちらも大活躍しています。
モノの背景や歴史、自分にマッチするかを大事にしているので、その思いは元々古着のバイヤーでファッションにも精通している江口さんと相通じるところがあるかもしれないですね。
- 防水・防塵性能を備えたオイスターケース
- 初の自動巻き機構・パーペチュアルを搭載
- デイト表示搭載の実用性で人気を博したモデル
小林さんはファッション、時計だけではなくクルマや指輪にも造詣が深く、江口時計店を訪れると“古いモノ”への語りが尽きないという。2本の時計は小ぶりのケースサイズも気に入っていて、古着を着るような感覚でナチュラルに身に着けているそう。
薄く延ばした金を被せる「金張り」加工が程よい煌きをもたらす
スタイリスト
小林 新さん
1978年生まれ。2006年に独立後ファッション誌、広告で活躍する。アートにも造詣が深く、美術館巡りや建築物探訪も欠かさない。
[おいしい時計選びの極意]時計はキャラを表現する一点豪華主義に
[ビギン2023年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。