特集・連載
「機能、ビジュアル、サイズとギアとしてのバランスがパーフェクト!」ロレックス
センスがエグい腕時計ガイド ビギンは考えました。センスがいい人は、腕時計選びの背景にも光るものがあるはずだ。時計との巡りあわせは、時にその人の生き様までも垣間見えるのです。だからこそ、えげつないセンスを感じさせる愛機の選び方を知りたい! 時計は、持ち主の味(センス)が現れるものだから。 この記事は特集・連載「センスがエグい腕時計ガイド」#04です。
ロフトマン 木村 真さんの俺的名作時計
【ロレックス】エクスプローラー Ⅱ
このエクスプローラーⅡは2本目。1本目は26歳の時に買いました。エクスプローラーⅠと迷いましたが、ロフトマンの先輩がこれの白文字盤をつけていて、24時間針が海外出張のときに便利そうだなと。
コツコツ貯めたお金で買っただけに大切にしていましたが、のっぴきならない事情で失ってしまい……。それからまたお金を貯めて全く同じモデルを買いました。
どうせなら違うスポロレにすればという声もありましたが、どうしてもこれじゃなきゃダメだった。1本目を使ってるうちに、ベゼルの数字の入り方やインデックスの感じ、赤い三角針の形状などたまらなく好きになっていて。大きな三角針を装着した初代もカッコいいけれど、あそこまで行くと質実剛健さが勝ってしまうんですよね。
その点これは美しさも感じられ、個人的には機能とビジュアルのバランスが、ロレックスの中で一番パーフェクトだと感じています。
ウチのお店はアークテリクスやパタゴニアなどのギアアイテムを多く扱い、それを普段のファッションに落とし込むことを得意としています。そういう意味でも、冒険家のギアとして開発され、期せずカッコいいデザインを備えてしまったコイツにはシンパシーを感じる。
間違いなく僕が所有する中で最も愛着ある1本。酔っ払うとバングルなど身につけているモノをすぐ人にあげてしまうダメな癖があるのですが、これだけはずっと残っているのがその証拠です。
- 1971年、探検家向けスポーツモデルとして誕生
- 24時間針は昼夜の区別が付かない洞窟探検用
- 「Ⅰ」よりギア感強いデザインが特徴
ほぼ毎日つけているため、もはや家族のようなものだと語る木村さん所有のエクスプローラーⅡ(Ref.16570)。一度自転車で転んだときに強くぶつけてしまい致命的なダメージを受けたように感じたが、リューズとベゼルの交換、ケースの研磨程度で済んだそうだ。
ベゼルの数字の入り方や赤い三角針のデザインがたまらなく好き
ロフトマン 代表
木村 真さん
1971年生まれ。96年にロフトマン入社。2015年より現職。いまだバイイングの陣頭指揮を執る。趣味はお酒とドライブ、犬の散歩。
[おいしい時計選びの極意]10年、20年先の価値を見越して買う
[ビギン2023年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。