特集・連載
危ないキノコはどれ!? キャンプで役立つキノコ知識
アウトドア道具について考え直そう オープンエアだし!とコロナ渦において、さらに一般的になった「アウトドア」。これだけ多くの道具&TOPICが溢れているなか、Beginが今、改めて大切にしたいのは「クラシック」なモノやコト。時間がかかってもいいじゃない、便利な時代だからこそクラシックって新鮮! この記事は特集・連載「アウトドア道具について考え直そう」#28です。
[キノコ知識を1UPさせる]新ルール
危ないコはどのキノコ?
キャンプでふと見かける、うまそ~なキノコ。ただそうは見えても食べちゃいけない、触れても危険なものがあるようで……。ジェントルなキノコ知識を1UPさせておきましょう。
カサは毒々しく見えるけど!?
タマゴタケ
未成熟な幼菌時の、卵のような姿に由来するタマゴタケ。成菌すると赤の傘がいかにも毒々しいが、おいしく食べられる。いい出汁が出て汁物向き。ただ有毒のタマゴタケモドキ、ベニテングタケに似ており誤食に要注意。
クイーン・オブ・キノコただ匂いが……
ウスキキヌガサタケ
菌網がレースのような美しい絹笠に似ていることから、キノコの女王と呼ばれる。だが胞子を虫に運んでもらうため、頂部から便のような匂いを発して非常に臭い。ただ頂部を除くとおいしく食べられる。中国では高級食材。
短期間で溶けてしまう儚い美しさ
ササクレヒトヨタケ
傘が開いて成菌すると、溶けて黒いインクが滴り落ちるような姿に。その儚さからササクレヒトヨ(一夜)タケと呼ばれるそう。溶ける前の傘は、食感がマッシュルームに似ている。ちなみに、ただのヒトヨタケは毒性アリ!
色は穏やかそうに見えるけど……
タマゴテングタケ
落ち着いた色合いで食べれそうだが、実体は世界的に知られる猛毒キノコで食べられない。食べると1日後に嘔吐、下痢、腹痛症状が現れ、数日後に内臓が肥大。最悪の場合、死に至る。主にブナなど広葉樹林そばに発生する。
紫色が美しい“味シメジ”
ムラサキシメジ
きれいな菌輪を描いて発生し、初めは全体が美しい紫色。成熟するにつれ、黄色や褐色に退色する。食べられるが、生だと胃腸系の中毒をおこすので必ず火を通す。類似する毒キノコ、ウスムラサキシメジとの鑑別も重要。
炎のような姿を覚えておこう!
カエンタケ
ブナなど広葉樹林地上に発生。単独で生えることが多い。その名の通り、火炎のように伸びる赤い姿が特徴。こちらは触れるのもNG、食べられない。食後30分ほどで悪寒などの症状が現れ、のちに死に至る超猛毒キノコ!
[ビギン2023年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。