特集・連載
日本人の足型に合った、老舗のトレッキングシューズ3選
アウトドア道具について考え直そう オープンエアだし!とコロナ渦において、さらに一般的になった「アウトドア」。これだけ多くの道具&TOPICが溢れているなか、Beginが今、改めて大切にしたいのは「クラシック」なモノやコト。時間がかかってもいいじゃない、便利な時代だからこそクラシックって新鮮! この記事は特集・連載「アウトドア道具について考え直そう」#14です。
[山スニから脱却する靴選び]新ルール
確かな足跡あるジャパントレックを
近頃はファッションとしても人気の、ハイテクな山スニに目が行きがち。でも日本人なら、たしかな足跡を残してきた日本の老舗の一足を忘れてはなりません。
というのも欧米ブランドと違い、大前提として日本人の足型に合った作りをしています。だからシンプルに、歩きやすくて疲れにくい。でも「レトロなトレッキングシューズより、ハイテクな山スニの方が軽くて快適じゃ?」という声があるかと。
しかし重い荷物を背負って長時間歩くなら、硬いソールで重厚なトレッキングシューズがベスト。足元に比重がかかり、歩行の安定性が高まるからです。
また日本の名門には、タフなマウンテンブーツながら軽登山から街履きに対応するモデルがラインナップ。防水特化のラバーブーツにもグリップと屈曲に優れ、歩行性も抜群な名品が存在します。
それにどれもクラシカルなシューズで、使うほど味わいのよさが増してくる。履く人の心にも、たしかな足跡を残す一足となるはずです。
①重厚なのに軽い“奈良ブーツ”
アイガーエイス×ヨセミテの
AR-4 マウンテンブーツ
1947年創業、日本のアウトドアブームを支えてきた奈良県の中森商店謹製。冬季低山対応の本格派でいて、不思議と重さを感じない軽やかな歩行性が魅力。北米産ヌバックレザー、ビブラムソール製ながらコスパも絶品だ。ステッチダウン製法。2万7500円(ヨセミテ)
②日本の名登山家の足を支えた功労者
安藤製靴の
OR-8
三浦雄一郎の冒険靴、有名ブランドのOEMでも知られる1953年創業の安藤製靴。コチラはタフさと屈曲性に優れ、中山~街歩きにも対応。アッパーは伊・ベスタ社のオイルドケベック、ソールはビブラム#1100を使用。ノルウェージャン製法。6万2700円(安藤製靴)
③山ラバーからワーカーまでを虜に
バーバリアンチーフテンの
F-01
1935年創業、弘進ゴムが手掛けるラバーブーツは消防士や警察官などもご用達。非常に強固で弾力性のあるラバーに加え、クッションと屈曲、グリップに優れたオリジナルソールにより、歩きやすさも非常に評価が高い。オリーブ、タンともに2万5300円(弘進ゴム)
※表示価格は税込み
[ビギン2023年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。