特集・連載
“ザ・ワークウェア”にならないオーバーオール&エレガントなハット
アウトドア道具について考え直そう オープンエアだし!とコロナ渦において、さらに一般的になった「アウトドア」。これだけ多くの道具&TOPICが溢れているなか、Beginが今、改めて大切にしたいのは「クラシック」なモノやコト。時間がかかってもいいじゃない、便利な時代だからこそクラシックって新鮮! この記事は特集・連載「アウトドア道具について考え直そう」#06です。
キャンプへ行くと、オーバーオール姿の人を多く見掛けます。野良仕事にはうってつけですし、アウトドアを漫喫している気分になれるのもイイ。でもいかんせんアクが強く、考えなしに着ると野暮ったくなるきらいも……。
そこで提案。オーバーオールはキレイにも着られるよう、ジャケットとセットアップで揃えておく。ナイジェル・ケーボンが手掛けるワークウェアライン“ライブロ”のそれは、理想を絵に描いた選択。
[ザ・ワークウェアにならない]新ルール
01.オーバーオールはセットアップでキチンと見せる
特有のアクの強さを中和するオリーブのセットアップ
ライブロの
オーバーオール&ジャケット
モチーフは1930〜50年代に英国の鉄道路線を敷いた肉体労働者の作業着と硬派ながら、雰囲気がじつにこなれているんです。柔らかなコットンのブロークンツイル使いが決め手で、よく見るとジグザグの織り模様が。
ワークでは珍しいオリーブもハマりがよく、セットアップで着ればご覧のとおりのお洒落無双ときている。オーバーオール未経験者もほら、俄然着たくなったでしょう? オーバーオール3万9600円、ジャケット3万9600円(アウターリミッツ)
マニュアル アルファベットのTシャツ9900円(エムケースクエア) パラブーツの靴8万300円(ビームスF)帽子、ショルダーバッグ、クーラーボックスW63×H42.4×D44.2cm。16万5000円(エイアンドエフ)。ソックスはスタイリスト私物。
[エレガントは持ち運ぶ]新ルール
02.ボルサリーノなのに丸められる
歴代のウェルドレッサーを彩ったかの品格を、アウトドアで
ボルサリーノの
アルジェンティーナ ラフィア
01.のスタイリングを見て、帽子の意外性に驚いた読者も多いかと。モデルが被っているのは、ジェントルマン御用達のハット名門、伊・ボルサリーノのもの。当然ですが、そこらのアウトドアハットとは品格がまるで違うでしょ?
でも本品がさらに意外なのが、柔軟性に富むラフィア椰子の葉で編まれた“パッカブル”仕様なこと。丸めたままリボンで留めておける、なんて気の利き方も嬉しい驚きです。
通気性のよさは言わずもがな。品格とは裏腹、アウトドアハットとしてじつに理に適っているんです。4万2900円(ボルサリーノ大丸心斎橋店)
※表示価格は税込み
[ビギン2023年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。