特集・連載
HOTな話の水先案内人・岩井祐二のひとり【情熱西陸】vol.10
「妄想と想像が止まらない外遊びの専門店」
『カジカジ』元編集長・岩井祐二の情熱西陸 関西の伝説的雑誌『カジカジ』の元編集長が、ウエストサイドのHOTなネタを“一人で写真を撮って原稿を書いて伝える”情熱連載! この記事は特集・連載「『カジカジ』元編集長・岩井祐二の情熱西陸」#10です。
THE GROUND depot. 201【ザ グラウンド デポ 201】
どうやら一時のブームではなく、本格的に僕たちのライフスタイルの一部となってきた“外遊び”。自然をサバイブするアクティビティは、人が人であることを感じられる最良の手段であり、一度味わえば抜けられない沼のような楽しさにあふれています。
ハマる人が続出している大きな理由の一つが、“モノ”好きの人たちを童心へと返らせる、ファンクショナルでかっこいいギアの数々。ここ大阪にはそれらをまとめて見られるお店が少ないのですが、2022年3月に真打ちとなるショップが誕生しました。
場所は堀江、セレクトショップとして大人気の「ザ グラウンド デポ」の2階フロアが、なんと丸ごとアウトドアギアを取り扱うショップに。
オーナー・飯田さんのキャンプ好きが高じた形で、その道を極めようとするスタッフ2人(成山さんと西田さん)が、確かな眼と使用感で選んだギアがずらりと並びます。
アメリカ軍のデッドストックのパップテントに、職人がハンドメイドで作る斧、切り株をアレンジした椅子など、男性諸氏が高揚すること請け合いのタフネスで無骨なプロダクトは見ているだけでも興奮します。
そして、何にしても“モノ”にこだわってしまう僕たちを納得させるような、グッドデザインの機能的なものに触れていると、“使ってみたい”“遊んでみたい”というマインドが自然とあふれるように。
この椅子でビールとお肉、このフライパンで作ったアクアパッツァとワイン、このカップで飲む起き抜けのコーヒー……。“外遊び”の妄想と想像が広がり続け、“都会と自然をつなぐ溜まり場”というショップコンセプトそのままに、僕たちをフィールドへと連れ出してくれるお店なのです。
hoboに別注したオイルランプのレザーホルダー(写真左/2万7280円)や、アウトドアウェアをアップサイクルしたredadのスペシャルプロダクツ(写真右)など、他では手に入らないエクスクルーシブも!
L.L.Beanやコロンビアといった、アウトドアウェアの古着もセレクトされている。
住所.大阪府大阪市西区南堀江1-15-5
☎ 06-6563-9674
営業時間.11:00-20:00
定休日.不定休
https://www.instagram.com/thegrounddepot_201/
IMA:ZINE
岩井祐二さん
雑誌「カジカジ」の元編集長で、西側のコアなカルチャーを熟知した関才人。現在は、大阪を代表するセレクトショップ「イマジン」のボスだ。もちろん好きなプロ野球球団は、阪神タイガース。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年1月号の記事を再構成]写真と文/いわい イラスト/TOMOYA