特集・連載
ほぼ毎日着る、仕事兼用で選ぶなら? 通勤ダウンの最適“買い”とは
超アウターブランド大研究 最先端スペックを搭載した超機能派から一生着られる永久不滅の超クラシック、思わず値札二度見の超コスパな一着まで、“超”一流のアウターばかりを100ブランドから厳選して徹底研究。これさえあれば、もうアウター選びで悩まない、疲れない、オロオロしない。なんせ物価高でイヤになっちゃうよ……な冬ですからね、一番大事なアウター選びは絶対に失敗させません! この記事は特集・連載「超アウターブランド大研究」#23です。
ステンカラーコート感覚でサラリと羽織って即お洒落
ダウンは値の張る買い物。休日だけでなく、通勤にも使える一着を選んでいち早くモトを回収したいという人も多いかと。そんな方々に向けて絶対間違いなしと太鼓判を押すのが、ピレネックスの傑作「アヌシー」です。
もともとここは着回しやすいベーシックなデザインが多いのですが、無理なくオンまでカバーとなるとやっぱコイツが一番。ジャケットの裾が隠れる絶妙丈、ルトなしのすっきりしたデザイン、ギラつかないマットな生地感により、トラッドなスーツなんかとも違和感なくマッチしますからね。
程よくゆるめのAラインシルエットも魅力で、ファーを外せばステンカラー感覚でよりサラリと羽織れるでしょう。むろん最高級の仏産ダウンをパンパンに詰め込んでいるがゆえ防寒性は超一流で、見た目にも上質ダウンのオーラがアリアリ。
てなわけで週末のなんでもないスタイルもこれさえ羽織っとけば絵になる! これぞ週7ダウンの模範解答です!!
着こなしを選ばないアヌシーはON/OFFダウンの最右翼!
PYRENEX[ピレネックス]
アヌシー
長めのミドルレングスや、中にジャケットを着ても窮屈さを感じさせない肩や腕の立体パターンにより、オン/オフ兼用ダウンとして17年の登場以来ブランド随一の売れ筋。生地は高密度なフレンチギャバジン。4色展開。12万1000円(グリフィンインターナショナル)
ファー部分はファスナーで簡単に取り外し可能
袖には冷気の侵入を防ぐ太めのリブニットカフが
[ON]シンプルなデザインがスーツ姿の品を崩さない
ブルックス ブラザーズのスーツ10万8900円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)サウスウィックのシャツ2万5300円(シップス 渋谷店)フランコ バッシのタイ1万7600円(ビームスF)ユナイテッドアローズの鞄1万6500円(ユナイテッドアローズ 原宿本店)アイヴァン 7285の眼鏡4万9500円(アイヴァン7285 トウキョウ)



[OFF]いつものカジュアルも一気にフレンチシックに
インバーアランのニット2万3100円(エディフィス新宿)ユナイテッドアローズのマフラー9900円(ユナイテッドアローズ 原宿本店)トラディショナル ウェザーウェアのパンツ1万9800円(トラディショナル ウェザーウェアルミネ有楽町店)リプロダクション オブ ファウンドの靴2万2880円(アイ ファウンド)
約160年!も仏ダウンを作り続けている
多くのメゾンを長年支えてきたダウン加工専業ファクトリー
古くから家禽産業が盛んなピレネー山脈にほど近いサン・セぺにて、ダウン加工工房として1859年創業。品質の高さでたちまち欧州中の評判に。なお戦時中にはラグビー選手だった2代目が、敵国捕虜になった村民にダウンアイテムを送り届け、村長から感謝状を贈られている。
ダウンは採取後24時間以内に加工
抜群の鮮度が超フワフワの高級ダウンを作る秘密
のびのび育ったダックの羽毛を素早く工場へ
上質なダウンを作るには寒冷な地域でのびのびと育ったダックの羽毛を採取することが絶対条件だが、加えて鮮度も大事。羽毛を素早く洗浄・殺菌しなければ、腐敗が進み、本来の性能を発揮しないためだ。
その点ピレネックスの本社のあるサン・セベは、フランスの主要な羽毛産地のちょうど真ん中で、どの産地の羽毛も採取から24時間(夏季12時間)以内に加工することが可能。この抜群の鮮度も同社ダウンが最高級と呼ばれる所以だ。
自社で羽毛から加工できるフレンチダウンの大物
PYRENEX[ピレネックス]
Since 1859 フランス
世界中の数多の有名メゾンを顧客に持っていたことでも有名な、老舗のダウン加工専業ファクトリーのオリジナルブランド。2016年日本に本格上陸するや、高い防寒性はもちろん、シンプルながらどこかシャレて見えるいかにも仏らしいルックスでたちまち大人気に。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。