【仏の傑作グラス×日本の伝統工芸】名器ピカルディを紀州の“漆”職人がアレンジ【受注締切は11月末!】
先月新たにローンチした「Begin FUNDING(ビギンファンディング)」。記念すべき第1弾は、紀州の匠と仏の名作グラスの初コラボですが、ありがたいことにすでに大好評をいただいています! こちらの日仏合作、夢の共作は刻印入りの桐箱に入っておりギフトにもオススメなんですね。ですが、受注期間も11月いっぱいということでそろそろ終了間近。職人を応援するハートフルな輪を周りにも広げていきましょう〜♡
ビギンは職人を応援します!

創刊35周年。ビギンは世界中のいいモノを発掘し、取材を通じてたくさんの職人に出会いました。そして今、デジタル化の成熟、ワンクリックで手軽に何でも手に入る時代……メディアの役割ってなんだ?と初心にかえったとき、"いいモノ、いいモノ作りを正しく届ける"。ビギンの使命はこれに尽きると思うんです。そこで職人を"応援"というカタチで発信する「ビギンファンディング」をスタートします。職人にスポットライトを当て、その高い技術、そして丁寧なモノ作りに共感して買い物をする……職人とユーザーを繋ぐ、ビギンの新しいコミュニケーションスペースです。
紀州漆器の伝統技法でピカルディに“麗し”を表現
中西工芸 × デュラレックス / 漆黒のピカルディ2種セット
今回のコラボで完成したのは、相反する2種類の「漆黒のピカルディ」。漆の艶をグラス越しに引き出した内塗りタイプと、漆の不透感をモダンに表現したマットタイプ。どちらも、紀州漆器の産地で古くから使われている、噴射機を使った吹き付けの技術で色付けされています。
使用した塗料は特別に配合された “ハイブリッド漆”。塗特有の艶や質感、かつ奥行きある漆黒色が美しいだけでなく、本漆に比べて傷に強いのが特徴です。
グラスの常識を覆す内塗り
一般的に、グラスの内側に塗装することは稀。というのも、スタッキングする際にダメージを受けやすいから。ですが、本作は耐久性に優れた本漆×ウレタン塗料を配合した“ハイブリット漆”を内面に。ボトム部分にガラスの透明感が残り、少しだけ光を透過。漆の艶と相まって高級感がUP。
“現代の漆”でマット仕上げ
こちらは“現代の漆”としてよく使われているウレボン100%の塗料を外面に。極限まで黒の濃度にこだわったマット仕上げです。しっとりとした質感で、手に優しくフィット。和モダンな佇まいは、和洋中、どんな食事とも相性が良く、テーブルをスタイリッシュに演出します。
一つひとつ手作業で色付け

独自の表現でSHIKKIを世界へ

作っているのは、中西工芸。創業以来70年以上、漆製品を生産してきた一方、合成樹脂を使った製品の開発にも積極的に取り組んでいます。約10年前には、漆にウレタン素材を配合した“ハイブリッド漆”を開発。普段使いしやすい新時代の紀州漆器を提案しています。
そもそも紀州漆器とは、和歌山県海南市の北西部にある黒江地区を中心に作られている漆器。一般的な漆器は下地に漆を使いますが、紀州漆器では柿渋や膠(にかわ)を用いてシンプルかつ丈夫に仕上げられます。また、江戸時代の中期ごろには分業制が敷かれ、品質を保ちつつ大量生産できる体勢が整えられ、庶民の日用品として親しまれてきました。ただ、よほどの器好きでない限り漆器は敷居が高いのも事実……。そんな認識を改めさせてくれるのが「漆黒のピカルディ」です。
デュラレックス初の桐箱入り!
ここで一つ、補足しておきたいのは、デュラレックス社のピカルディについて。私たちの生活に当たり前のように溶け込んでいますが……一体全体どうしてこんなに人気なの!?
遡ること、およそ70年前。ピカルディは、世界初の強化グラスとして発売されました。日本に普及したのは1960年代。滑らかな曲線を描く台形フォルムが美しいのはさることながら、ガラスに適度な厚みがって、手の収まりもいい。ある種、民藝的とも言えるタイムレスな魅力から、発売から人気は衰え知らず。2012年には日本のグッドデザイン賞、ロングライフデザイン賞を受賞し、名実ともに永遠の定番品になったのです。
スタッキング可能で省スペース
日本の伝統工芸・紀州漆器と、フランスを代表するグラス・ピカルディの初コラボレーション。ピカルディに高級感が増した一方で、漆がより身近に、親しみやすくなりました。現時点では、ビギンファンディングのみで購入可能です。漆職人の心意気と、紀州漆器伝統の技、そして新時代の漆を、ぜひこの機会に。>>>詳しくはこちら