パラディウムの名靴「パンパ」がポップに進化

フレンチミリタリーがルーツの「パンパ」に遊び心をプラス

フランスのシューズブランド、パラディウム（PALLADIUM／1920年、航空機のタイヤ製造会社として創業）といえば、不朽の名靴「パンパ ハイ（PAMPA HI）」が有名です。1947年に熱帯地方でのミッション用として開発されたミリタリーブーツがルーツの、このキャンバスアッパー×ラバーソールのヴァルカナイズブーツは’90年代にグランジ系のロックアーティストらに愛履きされ、また、米国などの無骨なミリタリーブーツと一線を画すフランスらしいスマートなシルエットゆえに、当時、流行していたナローパンツと相性絶妙とあって日本でも大変人気を呼びました。

このほど、パラディウムは2022年秋冬コレクションとして「LACE IT UP＝人々のコミュニケーションをLACEで結ぶ」をコンセプトに、ハイカーブーツの「パンパ ライト レース イット（PAMPA LITE LACE IT）」をリリースしました。ヘリテージの「パンパ」をベースにしつつ、そこにヴィヴィッドカラーやアイコニックなシューレース＆ロープ使いを取り込んで、サイドジップのテープには「LACE IT UP」のキャッチを大胆にプリントし、コレクションのメッセージを表現しています。

「パンパ ライト レース イット」は、ミリタリー感がほんのり添加されたダスキーグリ－ン（トップ写真）のほか、華やぎながらも清潔感のあるスターホワイト（上）、黒地にイエローが映えるブラック×ワイルドライム（下）の全3色で展開中だ。

「パンパ ライト レース イット」と同様、「LACE IT UP」をコンセプトとして登場した、コチラの「トゥループ ランナー レース イット」は、1970年代のフランス軍用トレーニングシューズがルーツのスニーカー。ナイロン×ネオプレン×スエードのシティ調アッパーと、フロードガード（止水板）のように大胆にせり上がったオパンケソール（アウトソールが上方に吊り上げられてアッパーに装着されたソールのこと）のコンビネーションが超個性的だ。サイズ展開は「パンパ ライト レース イット」に同じ。写真上はグレーフランネル×ダジングブルー、下はオリーブナイト×ファイヤークラッカーズ。各1万5400円。

問い合わせ先／S‐Rush原宿店　☎ 03-6455-4125
https://www.sskstores.jp/s-rush/shoplist/

※表示価格は税込

文/山田純貴