氷点下で生きる男の経験値が注ぎ込まれた究極の防寒着
“機能的な”アウターは数あれど、本物としての背景を持つアウターは数少ないもの。本パートでは、極限状況下で培われてきた防寒着や都市生活を最適化する最先端のウェアを、その道具としての背景とともに深堀りします!
カナダグースのPBI エクスペディション パーカ





ブランドの看板モデル。こちらは北極熊の生態保全を目的とする機関、PBIとのコラボ作で、ロイヤルブルーのボディとワッペンが特徴。売り上げの一部がPBIに寄付される仕組み。11万8000円。
過酷な状況下において男の命を守ってきた実績
“道具”な服を語るうえで、「命を守ってきた実績」以上の説得力を持つ服はないでしょう。たとえば、1957年設立、ギア的ダウンの最高峰に君臨するカナダグース。
過酷な状況下で活動する男たちの命を守る服を作ってきたこのブランドを代表するモデルが、南極の研究施設、マクマード基地で働く研究者のために開発された「エクスペディション パーカ」。
頑丈で保温性に優れたシェルに650フィルパワーのダウン、凍結しないコヨーテファー、ハンドウォーマー付きの大型ポケットなど、一分の隙もない姿形は、まさにギア的ディテールの集合体といえます。
街着としてオーバースペックなのは百も承知。この過剰なまでのスペックが断トツでカッコいい!
650フィルパワーダックダウン採用
保温性を高めるスノーカフ付き
地球上で最も寒い場所で培われた最強スペック
エクスペディション パーカは南極大陸のマクマード基地で働くサイエンティストのため、1980年代に開発。地球上で最も寒いといわれる場所で育まれた、最強の防寒アウターだ。
ちなみに最もハイスペックなモデルがコチラ
スノーマントラ
摂氏-70℃強という過酷な現場での製品テストをクリアしたモデルは「地球上で一番暖かいダウン」と名高い。腎臓を温めるホットパックポケットや豪雪の中でも認識できる反射テープなど、究極のスペックを誇る。現在もカナダの航空会社などが制式採用。17万円。
(問)カナダグース
TEL.03-6758-1789
http://www.canadagoose.jp/
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/竹内一将、中田昌孝(STUH) 大志摩 徹 三浦伸一 吉岡教雄 武蔵俊介 久保田彩子 文/秦 大輔 押条良太(押条事務所) 礒村真介 桐田政隆 宮嶋将良(POW-DER) トロピカル松村