「本格眼鏡の基礎知識」例えプロでもすべて正しく答えられますか？

「本格眼鏡の世界は奥が深い」。だからこそ基本的なパーツ名やフレームの形を知っておけば、見るべきポイントがわかって選びやすくなる。プロも納得する本格眼鏡の基礎知識を紹介！

Step 1
パーツの読み方

2枚のレンズとフレームのみ。眼鏡の構造はシンプルだが、パーツは細かく分かれている。名前と役割を知っておこう。

画像商品：テイラーウィズリスペクト「スティッチ」

【1.玉型】
レンズシェイプのこと。ここの形やサイズで掛けた時の雰囲気が変わる。フレームのフロントの形状に合わせて多彩な種類があり、玉型がトレンドを表すと言える。

【2.リム】
レンズのまわりを囲む枠のことで高い強度が求められる。リムの内側には「リム線」という溝が彫られており、そこにレンズをはめて固定する。リムが太いほど掛けた時の存在感が強く、細いほど華奢な雰囲気に。

【3.テンプル】
耳にかかるツル部分の名称で、側頭部をホールドして眼鏡を支える。素材や形状、重さや弾力性の違いで掛け心地を大きく左右し、デザインや色で見た目の雰囲気も変わる。いわば眼鏡の「第二の顔」と言える。

【4.モダン】
テンプル先端の耳当ての部分で、テンプルエンドとも呼ぶ。眼鏡がズレ落ちるのを防止する役割があり、アセテートやシリコンなどをつけることも。フィッティングの際は耳や側頭部に沿うように曲げて調整する。

【5.蝶番（ちょうばん）】
テンプルを折り畳むための「ちょうつがい」で、ヒンジとも呼ぶ。数少ない可動部で、劣化するとフレームが歪んだり、テンプルがパタパタしたりするので耐久性が重要。各社が独自機構を開発する眼鏡の見せ場。

【6.ノーズパッド】
眼鏡がズレないようにするために、鼻を両脇から固定するためのパーツ。これが合わないと、鼻に跡が残って痛くなったり、眼鏡が斜めに傾いたりする。眼鏡の重さの約7割はパッドで支えているとも言われる。

【7.クリングス】
フロントとノーズパッドをつなぐ金具のこと。ヤットコという工具で金具を曲げて、ノーズパッドの位置を細かく調整できる。今まではメタルフレームで主流だったが、最近はプラ枠でも多く採用されている。

【8.ブリッジ】
左右のリムをつなぐためのパーツで強度が求められる。顔の中心にくるため、素材や形状、色や太さなどによって印象が変わり、目元のアクセントにもなる。ノーズパッドがないタイプを一山式ブリッジという。